どぶがわ (A.L.C.DX)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 429
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253155502

感想・レビュー・書評

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  • まるで若草物語を思わせる古き良き西洋の四姉妹風ふわふわな表紙絵に、なぜか「どぶがわ」というタイトルのこのアンバランスさ(見間違いかと思って何度も確認しました・笑)、どうしても気になってジャケ買いしました。結果ひさしぶりに「すごいの読んじゃった!」と大感動。

    タイトルと絵のギャップは、そのまま作品世界を反映しています。どぶがわのほとりでひたすら幸福な空想に浸り続けるおばあさんの、現実と空想世界のギャップ。でもそれが不幸で痛々しいかというと、そうでもないところがきっとミソ。老後の供にしたい(笑)1冊。

  • どんな人も孤独な時もあるけれど孤独じゃない、見えているものが違うことを描いていて好き。

  • 大好き

  • 予備知識無しに冒頭を読んで「えええっ!?」となった。
    現実と非現実の間を行き来しながら静かに流れていく時間がとても穏やかに感じた。

  • <Our life is connected.>
      
    Design/ Jun Kawana(prigraphics)

  • よい!

  • どぶがわという題名から想像できない、ゆるやかなお話だった。
    老婆の死を想像させる終わりと、夢を叶えた男の子のエピローグが、人の人生や生死を想像させて、ふわふわとした絵なのに、真面目に自分と向き合おうという気分にさせられた。

  • 書き下ろしが和んだ。男の子が夢を叶えたんだね。そしてマイク入れっぱ(笑)
    ここに出てくる人たちみたいに他人を侵食しない人ばかりだったらいいのに。現実は自分も含め、他人に期待を勝手に持って侵食する人ばかりかも。

  •  臭くて汚いどぶ川のそばのベンチに毎日座っているおばあさんは、中世のお嬢様の妄想をしている。
     そのおばあさんと直接関わるではないけれど、彼女との些細な関わりから自分の生活環境を振り返ってみたり、またそうした人からの繋がりで別の人が影響を受けてみたり。
     大きな事件が起きるわけでもない、些細な日常生活なんだけれど、しんみりと心に来るマンガ。
     ずっと泣きっぱなしだった、図書館なのに。

  • 渋谷の漫画サロントリガーにての読了。どぶがわの近くに住む近隣住民達の群像劇で、どぶがわの近くのベンチで眠りながら中世ヨーロッパの夢を見るおばあちゃんを中心に物語が進む話。全体的なフワフワとした雰囲気がたまらないし、何よりもおばあちゃんが死んだのか死んでないのかあやふやな感じで終わったのも終わらせ方が上手いなと感じました。

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著者プロフィール

2009年漫画家デビュー。2014年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。2018年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。代表作に『繕い裁つ人』(講談社)、『プリンセスメゾン』(小学館)など。

「2022年 『よそんちの子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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