しあわせは食べて寝て待て 1 (1) (秋田レディースコミックスデラックス)
- 秋田書店 (2021年4月16日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253160827
作品紹介・あらすじ
持ち込み後、即連載が決定した「しあわせは食べて寝て待て」。免疫系の病気を持っている麦巻さとこ。週4回のパート暮らし。お医者さんから「婚活でも」と勧められたけれど、さとこが決めたのは家賃の安い団地への引っ越し!面倒見の良すぎる大家・鈴さんとその息子・司との交流や、団地ののどかな時間に心身ともに癒やされて…。
感想・レビュー・書評
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心が温かくなる優しい話。
体の不調で仕事がきつくなり、週4回のパートに転職する麦巻さとこ。
今の部屋の更新時には、マンションを買おうと思っていたのも無理になり、安いアパートを探す。
見学に行ったところ、隣りから大家さんが出てきて、さとこの頭痛に気がつき、大根を持ってくる。
不思議とそれが効いて〜
そのアパートへ引っ越してから92歳だと言う大家さんと料理番だという司に出会い、食に対する思いが変化していく。
何気ない気づかいで、すっと寄ってくる大家の鈴さんは、とても可愛らしい。
素材を活かした料理を作る司も謎だけど優しさは伝わってくる。
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表紙のイラストの感じが好きな人ならならきっと皆んな好きです。そういう漫画。
30代後半で膠原病を発症し、なんとか日常生活は送れるものの、キャリアウーマンとしてバリバリ仕事をしていた以前の生活を一変させざるを得なかった主人公の女性が、家賃の安い団地に引越し、お隣の大家さんと息子さん?に薬膳を知るきっかけをもらって、心身ともに少しずつ回復していく。
中島たい子さんの『漢方小説』を思い出す作品でもあります。
次巻が楽しみ。 -
病気のため会社を辞め、週四のパートとなった主人公のさとこ。収入に合った住まいを探している矢先、団地の大家・鈴さんと知り合ったことがきっかけで、その築45年・家賃5万の団地に引っ越すこととなる。
「気持ちが落ちると体が痛んで 体が辛いと気持ちが落ちる」
しんどい堂々巡り。さとこのナイーブさがわかりすぎるほどにわかる。なんというかもう、自分のことかと思うほど彼女のアップダウンがリアルに心に体に響くのだ。そんな彼女が、「薬膳」きっかけで食の大切さに目覚めていく過程が丁寧にやさしく描かれ、こわばっていた体の力が程よく抜けていく。
どのエピソードも好きなんだけど、その中でもとりわけ好きなのは、仕事の取引先の青葉さんとの食事シーン。「ネガティブ・ケイパビリティ」=「自分ではどうにもならない状況を持ちこたえる能力」、この言葉を初めて知った。
「40を超えて先が見えてきた人間には、できない自分を受け止める能力の方が必要な気がするわ」
青葉さんのこのセリフが身に染みる~、涙ぐみそうになってしまった。まさに、できない自分を受け止めきれない40すぎの私。そんな自分にそっと寄り添ってくれる本書との出会いがとても嬉しい。これからの展開が楽しみです。 -
キャリアウーマンだったけど、病気になってあまり働けなくなった主人公。
収入が減って、住まいも安いところに変わったけれど、まわりの人たちが優しくて、幸せそう。
読んでいて、ほっこりした。
いろんな人がでてくるけど、家族じゃなくてもこんな風に支え合って生きていける環境っていいなと思った。薬膳についても書かれている。 -
久々の漫画感想(^-^)
絵柄がシンプルでほっこりめだからこそ、楽しく読めた感じ。
タイトル見ると充実ライフな感じだし、薬膳とかご近所付き合いとか、のんびりと描かれてるけど、実際は現代の女性貧困とジェンダー問題が結構盛り込まれてる気がします。
病気でフルに働けなくなったアラフォーの未婚女性。解決策として提示されるのは「結婚したら?」。
この概念て中々無くならないんですねぇ。
正直、病気があって自分を養えないから、嫁にして養ってくれって条件付いた女性と結婚したい男性もいなくありませんかね。。。
子供産むか微妙な年齢なら尚更。
病気から時短で復帰したら職場の女性とうまくいかなくなって、転職してパートになって。
ここもキツいねー、リアル過ぎる(;ω;)
収入減ったから団地に引っ越して、隣の92歳の鈴おばあちゃんの素敵なお節介と息子(?)との関わりで薬膳を知って、少しずつ楽しみを見つけてのんびり暮らす。
全体的にはほっこり目ですよ、絵的に。
食べ物もおいしそうだし、薬膳に興味出る。
難しくしてないところがすごく良いです。
今日は家でご飯作ってのんびりしようって時にお供に最適な漫画です。 -
絵とタイトルから興味を惹かれた作品。読んでみたら面白かった。最近気になっていた薬膳について書かれていてもっと知りたくなった。
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薬膳マンガだったのか!
でも物語の中に自然に絡んでいて
素直に受け取れる。
体を壊してフルタイムOLから
パート事務員に職替えしたところ
住む家のグレードも落とさざるを得なくなった
元キャリアウーマンさとこさん。
新居の決め手になったのは
隣の部屋に住む鈴おばあちゃん。
息子と称して(笑)同居している
ニートの司青年は薬膳に詳しい。
一気に親しくなるのではなく
行きつ、戻りつ、探り探りの人づきあい。
とはいえ基本「いいひと」たちだから
読んでいてホッとしました。 -
Instagramのフォローさんが紹介していたことで巡り会えた作品。
体調不良で仕事をやめざるを得なくなり、収入に見合う家に引っ越したさとこ。
隣に住む大家さんとその息子、新しい職場の人たちとの温かいつながりがよいです。
薬膳の知識も盛り込まれているのもよいです。
疲れたら休む。おいしいものを食べる。
こういう当たり前のことが普通にできる暮らしがしたい。するぞ。