BLACK JACK (7) (秋田文庫 1-7)

著者 :
  • 秋田書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253169875

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  • 【再読】
    「皮肉なもんじゃ 助かりたいやつがみんな死んで…… 助かりそうもない人間が生きのびた……… それが人生かも知れんな」

    今巻は「正義」と「人間臭さ」を感じたお話が多かった印象です。特にブラックジャックの復讐のお話はスカッとする一方、やはり人間の闇を感じて怖かった…。『灰色の館』でブラックジャックは「医者は人のからだはなおせても……ゆがんだ心の底まではなおせん」と言っていますが、まさにその通り。一番恐ろしいのは、どんな凶悪な病よりも、人間の持つ心の闇なのかもしれません…。

    (特に好きなお話3つ)
    『ふたりのピノコ』
    『上と下』
    『ハリケーン』

  • 何回も読み直している筈なのに、凄さを理解しないまま、手塚治虫の代表作だから面白くて当たり前、って思いこんでいることに気付く。これほどエンターティメントとして、短編集の妙技として素晴らしい漫画はない。「鳥たちと野郎ども」の泣かせ、「灰色の館」のホラー、「ネコと庄造と」の人情味、「ふたりのピノコ」の切なさ、「不発弾」の人間が抱く復讐心の怖さ、ミステリあり、大衆演劇的なものあり、動物ものあり、とこんなにバラエティに富んでいるのにBJの揺らぎのなさ。素晴らしい。

  • 『不発弾』って回でブラック・ジャックさんの過去が少し出てきた。
    アメリカ軍の不発弾って今もたまにあるもんね。
    戦争の負の遺産は、まだまだ続いているなぁ…。

  • 「灰色の館」と「ハリケーン」がなんか好き。
    すこし不気味な人間模様…

  • 兄弟でお兄ちゃんがガンだというお話が好きだったかも。なんだかんだ言って最後はお兄ちゃんも素直に・・・

  • 比較的他のものよりもオチが嫌~~~~~~~~な意味でショッキングなものが多めかも。
    ブラックジャック先生の過去…、性根の腐った全身火傷の兄…、公害病で命を落とす少女…、麻薬密売に不倫妻…ゴリベエ…人間はやはり愚か…。
    クマのタローの話が唯一癒しじゃないか…??環境破壊の問題提起あるけど。
    あと怪我の後遺症で猫の母子を亡くなった奥さんと子どもだって思い込んでる男の話。あまりにも手塚治虫。オチまで含めて手塚治虫。
    そんな健気におつかいに行くメス猫て……て、手塚治虫……。

  • 手塚治虫作品の中で、かなり有名な作品。
    一読はしておかねばと思い、読了。

  • ピノコのモデル・ロミが出てくる話で、ピノコの名前の由来がピノキオみたいだから、ということも分かる。
    残念ながらロミは公害の被害により亡くなってしまう。。

    ブラック・ジャックの子供の頃の怪我は不発弾によるものだったことが分かる話も収載。
    事故で母親は五体不満足になってしまい、父親は蒸発してしまったようだが、ラストの絵で事故の時には既にブラック・ジャックは車椅子か何かに乗ってたのか?
    復讐すべき対象もまだ4人いるようなので、この後また詳細が分かってきたような気がします。

    最後に「おかあさん…」と呟くブラック・ジャックが切ない。。

  • 最後の解説いらない。

  • 『不発弾』でBJ先生の過去・復讐が描かれててすごく記憶に残る。あとは『曇りのち晴れ』と『上と下』が印象的。『上と下』の社長は人が良すぎるから応援したくなる。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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