悪魔(デイモス)の花嫁 (1) (秋田文庫)

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感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253172547

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃読んでたのを再読。

    ある程度経験値がある大人の再読に耐えうる作品。
    っていうか、こんなもの読んでた当時の子供らはすごい。子供が意味分かって読んでたのかなあと思いつつ今再読しましたが、当時の自分も内容をほぼきちんと理解してたことがわかった。かなり分かりやすく描いていて、それがあしべゆうほ先生の力量なのでしょうね。

    男の性、女の情念、裏切り、復讐など、人間の業が、無駄のない短編にたっぷり描かれてます。
    悪魔(デイモス)に望みを叶えてもらった人間にはほぼ必ず不幸が訪れるので、基本、後味が悪い展開。

    どれも印象に残る話ばかりなんだけど、私は自分を裏切った妻をミイラにし、博物館に展示してしまう夫を描いた『眠れる愛』というエピソードが怖かったなあ。男の愛ってこんなに恐ろしいものなんだ、って当時思った記憶がある。

    美奈子とデイモスとヴィーナスの三角関係はどうなるのだろうとは思いつつも、まあ、話を読むには支障はないです。世にも不思議な話的に、短い話を一つ一つ楽しむもの。
    デイモスたちの三角関係は、人間はおろか、その人間をあざ笑う神々ですらこんなにも愚かしいということも表してますね。自分をコントロールできるとは考えるなんて烏滸がましい、人には抗えない何かというものが存在するという謙虚さが必要なんだろうなあ。

  • いかーん、社会復帰できなくなる!!
    風邪で動けないのをいいことに、枕元にマ×ガの山がうず高く・・。
    頭は痛くとも、マ×ガは読める!!
    うーむ、もはや伏せ字にしなきゃならんほど、やばい光景だ。
    枕左サイドには「ディモスの花嫁」(全12巻)がユーラシアプレートか?って程敷き詰められ、逆サイドには太平洋プレートかっつー位「僕の地球を守って」(全十二巻)が広がり、その二つが重なった地点には山岡荘八「独眼竜政宗」全八巻が奥羽山脈のごとく厳然と聳え立っている。
    ここはどこ??!

    ギリシャ神話をベースに、美貌のダークヒーロー"ディモス"、人間の弱さ醜さをえぐり出すペーソス、意表をついた展開・・
    劇的に好き!!
    ディモスかっこえええーーー!!
    わしを花嫁としてさらってくんろ!!
    わしゃ、アポロンより絶対ディモス!!

    また、傲慢で愚かな人間にはめっちゃ厳しいくせに、弱さを自覚して、捨て鉢で自ら悲劇に突き進もうとする哀れな人間に対しては、「同志」的な、実にビターなボレーを繰りだして援護射撃するあたり、も、めろめろ・・・うう、

    今読んで、古さは否めないが、怖さは衰えず。
    「ディモス・・」はもう架空の設定になってるから、ネタが日本、フランス、ギリシャ神話、童話と自由自在。
    やー、もー、少女漫画界のエドガー・アラン・ポー!
    素晴らしい切れ味!
    特にマリーアントワネットを描いた回は、あたしの胸の中で勝手に「裏ベルバラ」となって、20年もの間ずっと枯れることない黒薔薇を咲かせていてよ。
    つーか、ディモスに「黒オスカル」の称号を贈ってさしあげるわ!!
    うつくしーーーーー

    しっかしなんで能の仮面とか、浄瑠璃の人形とか和風テイストが加わると怖さが一層引き立つんだろう・・・・。
    結果はわかってるんだけど、むちゃくちゃ怖い・・。夜に読んだらトイレにいけなくなった・・←もう、ただの子供

    その他、「親指姫」、「虚言の果て」「眠れる愛」
    こえーーーー!!こえーーー!!
    女の妄執とか怨念とか、狂気の愛とか心底怖い・・ふるふる

    頼むから、昨今のブームに乗って、間違っても実写化とかしないでくれよーーー。

  • 別に大人買いしたわけではなく、単に登録するの忘れてただけです。実家の本棚だしなー。
    友人たちには美奈子の「おかどちがいよ!」が大変好評だったようです。もちろん間違った意味で。悪魔に見染められるくらいだからか、冷静に読むと美奈子もいい性格してますよね。『性格がいい』ではなく、『いい性格』。

  • 全12巻

    悪魔の出てくる物語好きは外せない名作。
    最初はホラー要素が強く、絵が怖かったが
    すぐに慣れる。

    1話読み切りのようで、微妙にデイモスと
    美奈子の関係が進行しているので、結局全巻
    読みたくなる。

  • 「クリスタル・ドラゴン」は、凄いと思って読み続けてきましたが、こっちの「悪魔の花嫁」(「悪魔」とかいて「デイモス」と読みます)の方は、2、3巻読んで、

    「全部、同じパターンじゃねぇか……」

    と、あきれて読むのをやめた記憶があります。

    今読んでみると、それほど同じパターンというわけでもないですねぇ。というか、文庫の編集の仕方がそうなのかも。
    なんか、もっと、同じパターンのもどかしい話ばっかり続いていた記憶が、あるのですが……思ってたより、おもしろかったです。

  • ファンタジーと言うのも何なので、敢えて短編で。

  • 美しい絵と容赦のないストーリー展開が魅力です。デイモスの優柔不断さにヴィーナスに同情気味です。

  • 少しだけ笑うセールスマンみたい・・・

  • 一回一回読みきり形式で読みやすい。が、未完なので終わりが気になる。

  • 言わずと知れた不朽の名作。妹・ヴィーナスとの禁断の愛の報いを受け、悪魔と化したデイモスと、生きながら体が腐っていくヴィーナス。デイモスは、ヴィーナスの魂を宿らせる為、彼女と瓜二つの美奈子の亡骸を狙う。美奈子が遭遇するさまざまな出来事が、悪魔(デイモス)の手によって悲劇に塗り替えられていく1話完結の物語。妬み・憎悪・虚栄・強欲…。心の闇に翻弄され堕ちていく人間達が切ない。知らなければよかった心の闇。それを浮き上がらせ、人間の醜さを突きつけるデイモスと、人間の中の「光」を信じる事を決して止めない美奈子の戦い。「輪廻転生」や「血を吸う絵画」等のオカルトあり、「コレクター」を彷彿とさせるサイコスリラーあり、サスペンスあり、神話を扱った話あり、時代物あり…と、あらゆる趣向のミステリが楽しめるコミック。未完。(いつか全話のレビューを書いてみたいなぁ)

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