天まであがれ 1 (秋田文庫 9-6)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253174879

感想・レビュー・書評

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  • 沖田とヒロインのこよりが主人公の新選組。全2巻。試衛館時代~函館戦争終結まで。
    二人の結末には不覚にも泣いてしまいました。すごく爽やかで、透明感という言葉が似合う沖田です。
    これで新選組にはまる人がいるというのもわかる気がする。ノリに時代を感じる少女漫画で、カタカナ語が出てきたりしますが、それでもいいものはいい。凛とした蓉姫の恋も素敵です。
    本編とは関係ありませんが、表紙と中身の絵が違いすぎて、別の人が描いたのかと疑うくらい。

  • 買った当時に読んで仕舞い込んであったのを、片付けのついでに再読。数年の間に史実にのっとった話とか本を読んだので「むむむ…(ー"ー )」って思うところもそれなりにあるけれど、やっぱり面白いなぁ。「むむむ…(ー"ー )」分で★マイナス2

  • 実は、木原 敏江の「天まであがれ!」は、わたしが1番最初に出会った新選組ものだと思います。
    もしかすると、前後して、和田 慎二の「あさぎ色の伝説」の1巻だけを読んでいた気がするのですが……。

    最後の突き抜けていく感じが、とても印象に残っていて、それが、わたしの新選組のイメージの原点になっています。
    ちなみに、この芹沢 鴨のイメージがあるから、あんまり彼を憎めないんですね。

    昔読んだときは、キラークイーンとか、何で外人が出てくるんだとか思ってましたが、日本人ですね(笑)

    原作はないようですが、読んでみるとけっこう司馬 遼太郎の「燃えよ剣」のイメージがあるような気がします。
    透明で天才肌な沖田 総司と、ばらがき(乱暴者)の土方 歳三。

    もっとも、「燃えよ剣」の主人公は、どっちかというと土方歳三だったような気がしますが。

    当初の予定通りの3年間という期間をかけてこの話を書いていたら、いったいどんな話になったのだろうというのも、興味があります。

  • 一番大好きな新撰組漫画。もう何度読んでも泣けてしかたがない。蓉姫の土方さんに対する一途で真っ直ぐな恋が好き。一番好きなヒロイン。

  • DOJIさまの、お目目キラキラ・まつげバサバサ新撰組ワールド。
    時代考証のなさが鼻につくけど、それは連載当時の事情ということで片目をつぶろう。

    文庫版なのであとがきと解説つき。
    あとがきは作品誕生秘話。担当の編集者と3年ぐらいでやりましょう!と意気投合したのに、4回目くらいでアンケート結果がよろしくないので打ちきってラブコメをと求められたそうな。
    藤本ひとみのマリナ・シリーズで言ってたことってほんとだったのね。

    解説は中島梓。
    ごめんなさい、詳しい内容は忘れてしまったが解説のおかげでこの作品への感触が5割はいい方に変わった。
    史実とかリアルさではなく、DOJI流の新撰組を楽しめばいいのだと。そう…ですね!

  • 沖田さんと架空のヒロインこよりちゃんを中心としたお話。結果は史実通りでも、展開がオリジナルだったりして面白いです。そして沖田さんが自分の理想像に近い。優しくて強くて明るくて。本当はどうだったかなんてわかりませんが、なんとなく総司のイメージはこれ。血なまぐさい組織で一・二を争う剣の使い手と言われながらちっとも怖いイメージがわかないのは、近藤さんや土方さんをまっすぐに信頼する純粋さにあるのだろうかと勝手に妄想しています。2巻も楽しみ☆

  • 文庫では全2巻。
    友人が読め読めと貸してくれた。
    読み進むうちに涙が止まらなくなり、
    いつの間にか新選組にハマってしまった。
    木原さんが選ぶ言葉は品があって好き。

  • おそらくは新選組を扱った初めての漫画。
    木原敏江さんは最も好きな漫画家であり、これは新選組を好きになってきっかけ本。
    思いっきり少女漫画ですが、試衛館から五稜郭までちゃんと書かれてます。
    「燃えよ剣」が根底にあることも伺われます。
    中島梓氏の解説も一読の価値あり。

  • もう本当沖田くん大好き!

  • 実は伯母の蔵書の中から偶然見つけた漫画。
    当然文庫でなくコミックスで読んだのですが、自分の手元にほしいので文庫で購入。
    当時私は全然新選組なんて興味なかったんですが、この漫画を見たら好感度が増しました。
    パッチパチの目でいかにも!って感じなんですが、ハマると抜け出せない魔力・・・う〜ん。
    一生懸命なこよりちゃんが可愛らしい。

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著者プロフィール

木原敏江

1948年(昭和23年)、東京生まれ。1969年「別冊マーガレット」に掲載された『こっち向いてママ!』でデビュー。77年、旧制高等学校に通うふたりの少年を描いた『摩利と新吾』を発表する。この作品は、その後7年間にわたって描き継がれ、明治末から大正、昭和と、三つの時代を舞台に展開する一大大河ロマンに結実した。84年『桜の森の桜の闇』『とりかえばや異聞』の発表で始まった連作「夢の碑」シリーズも、97年まで執筆が続いた大作。85年、同シリーズにより第30回小学館漫画賞を受賞。『アンジェリク』『大江山花伝』『紫子―ゆかりこ―』は宝塚歌劇団で舞台化された。そのほかの作品に『どうしたのデイジー?』『エメラルドの海賊』『銀河荘なの!』『天まであがれ!』『杖と翼』などがある。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典28 雨月物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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