サナギさん (1) (少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253210119

感想・レビュー・書評

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  • ツボりました。
    最初っから最後までニヤニヤしっぱなし。
    可愛らしい絵柄にほのぼのしていると、その口から放たれるブラックなギャグにやられてしまう。
    後半に参戦するちょっと病んでるキャラ達もかわいくてちょっとだけ不気味。

    あーそれ分かる分かる、なネタ、ひとつの言葉や事象から転がっていく妄想と戯れるネタ。
    思春期の、有限なのに無限に思えるあの時に、暇にあかせて思い付いたくだらない脳内遊び。
    主人公に‘サナギ’さんとはよく付けたもの。
    あとがきで著者も書いているように、本当に貴重な時だったのだな。


    著者のギャグセンスが好きなのでいろいろ読んでみようかな。

  •  不思議系でほのぼのだけど、ときどき「ドキッ」とするブラックなことを言うこともあるギャグマンガ。

    天然なサナギさん「大人にしかできない子供っぽいコトってなんだろう?」
    毒舌なフユちゃん「……酔拳」

    「絶対なりたくないモノ……なんだろ?」
    「餌食」

     それから扉の一言には、時々「あ~」と同感してしまうような名言が書かれていることがある。

    「気が付いたら、<にらめっこ>を本気でできる歳じゃなくなってた」
    「<適量>が、まったく、さっぱり、皆目、見当もつかない!!」
    「まっさらで美しい開封直後の紙粘土をそのままの姿で固めてしまえたなら、きっとそれは最上の贅沢!」

     世の中を純粋に、だけどどこか冷めた目で見ている秀作。
     周囲を見る感覚が変わるかも?

  • これを読んだ後は、日常の様々なものごとが面白く見える!
    ・・・かもしれない可能性に満ちていることを教えてくれる一冊です。
    キャラがかわいいところもお気に入りですね~。(´∀`*)

  • 斜め45度ちびまるこちゃん、という感じでした。面白かったです。ネガティブなコとイライラしてるコのコンビが可愛らしかったです。

  • シュールかつわかりやすいギャグ。
    ほのぼのしてて下らないんだけど、実は鋭くてシニカルで哲学的。

    フユちゃんがかわいすぎる!
    あと各話のタイトル下にある一枚絵のネタと、空きページの作者の小ネタがすき。

  • いわゆる「あるあるネタ」がメインの4コマ漫画。
    サナギさんとフユちゃんというキャラクターのテクスチャリングによってほのぼのした雰囲気に見せかけられているが、作者の視点は独特で透徹したものを感じる。
    子供じみた残酷さ・理不尽さと理屈に対する執着が透けて見えるキャラクター造形が秀逸。特に「踏みつぶす」ことに異常な執着を見せるマナミさんがすごい。

    この巻で好きなのは「モリカワさん」、「サナギさん、登校中」、「雪やこんこん」、「ブルドーザー」、「数奇な運命」、「マナミさん」。

  • フユちゃんに似てる、と言われてすごく嬉しいw
    ほのぼの、と見せかけてかなり哲学。
    本当の哲学者は子供なんだよね。

  • 日常との頭脳戦。
    考えることは面白いことなのです。

  • 数ある日本語ブーム本のひとつと言えなくもない。言語のイメージを徹底的に掘り下げていく手法で笑いがとれるとは。表紙からは想像できませんが。キーワードは「よからぬ!」とか「おBちゃん」とか。

  • これはタイトル『フユちゃん』でも良いのではないだろうか
    色々考えてるフユちゃんの鋭い言葉に
    ハッとしてるサナギさんが可愛い

    ちびまる子ちゃん味がある

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著者プロフィール

代表作『バーナード嬢曰く。』『鬱ごはん』『銀河の死なない子供たちへ』『オンノジ』『ヨルとネル』など多数。2014年に第18回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。2016年10月には『バーナード嬢曰く。』がアニメ化される。

「2019年 『ハナコ@ラバトリー 新装版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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