AIの遺電子(1)(少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253220965

感想・レビュー・書評

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  • 人工知性が完全にヒトと共存する社会で、ヒトとヒューマノイドとの違いを描く連作。
    完成度がとても高いと思う。
    特に10話海の住人が秀逸。
    今後にも大いに期待。

  • チャンピオンでやる事に意義があるんだろうな。SFを使ってのブラックジャック。よく出来てるんだけど、読むとHP削れる。漫画消費カロリーが高い訳じゃないんだけど、一気に全巻は読めないなぁ。

  •  時は未来。
     人と、人工知能を有し人権が認められたヒューマノイド、そして、プログラミングされたとおりに動くロボットが登場する。ヒューマノイドとロボットは外見はほぼ人と変わらない。あくまでも、人工知能を有するか否かで判断される。

     完全に自律した人工知能がどうやったらできるのか、私には想像もつかない。
     けれども、もし、こんな世界があるとしたらこうなるだろうという自然さがすごい。

  • 読了。21世紀のブラックジャックとはいい惹句だ。

  • アンドロイド寄りの視点で多角的なエピソードが面白い。
    どれも、はっとさせられる!

  • 「バイナリ畑でつかまえて」ではショートショートな話作りの体裁であった為に残る余韻というよりはどちらかといえば短いながらも切り込まれる心情が印象深く残され惹かれたが、此方の作品は話自体の頁数が前作と比べると含みが増えた分、より味わい深くなっており、何より余韻がまた心を揺さぶってくる心地の好い巧さが良い。
    ヒューマノイドと人ととの間に生じる境界線や差異を提示し、人の心、テクノロジー、社会から浮き彫りにされる未来想像図に一頻りの想いを馳せる。

  • YouTuberののばまんゲームスさんが自身のラジオでよく話題に出していたので思い切って購入。

    特に第9話夢のような母性
    なんかめちゃ好き。沁みる感じする。
    ヒューマノイドをケアするホワイトルーム、そこで唯一居心地の良さを感じたマリアは「こどもの国」の先生。いつも気にかけ、癇癪やパニックにも辛抱強く付き添い、他の大人のように自分の都合で姿を消すこともない。それは産業用AIとして作られた先生の存在理由という。
    実際ホワイトルームは精神医療用の仮想空間で、ケアのための擬似環境や疑似人格だった。つまり、AIが作り出した夢。

  • 国民のおよそ一割を、人工の体に人工知能を搭載したヒューマノイドが占めている近未来の世界。そこで、人工知能の専門家である須藤が、さまざまなヒューマノイドを治療していく。短い読み切りのオムニバス形式。この作品の特徴は、ヒューマノイドを人間と同じように生活し、食事をし、感情を持ち、人権を持っている存在として描いている点にある。

    (『中高生の本の読み方』高橋崇行 p.88 SFの想像力と人口知能 より)

  • 2023年49冊目。満足度★★★☆☆

    近未来系ヒューマノイドSF

    著名投資家の柳下さんが紹介しているので、試しに第1巻を購読。電車の中など、隙間時間に軽く読むのには適しているけど、続きを読む気はしなかった。

  • おもしろい。深い。哲学。
    人間が作り出すものは、人間の判断基準に則っているが、果たしてそれを人間自身が制御し続けられるものなのか。
    自分たちの処理能力よりも高度なものを生み出しはじめた今の世にズシンとくる話。

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著者プロフィール

山田胡瓜 KyuriYamada
漫画家。IT記者としての活動の傍ら作品を描き続け、
2012年、『勉強ロック』で「月刊アフタヌーン」アフタヌーン四季大賞を受賞。
2013~2015年に「ITmediaPCUSER」に連載した『バイナリ畑でつかまえて』で注目を集める。
2015~2017年に「週刊少年チャンピオン」で連載された『AIの遺電子』は、人間そっくりのヒューマノイドを治療する医師を主人公にした、
AIと人の関係を描く近未来SFコミックとして、各方面に大きな反響を呼ぶ
(単行本は秋田書店から、全8巻で完結)。
2017年より「別冊少年チャンピオン」にて、『AIの遺電子REDQUEEN』の連載をスタートさせている
(単行本第1巻は、2018年4月に秋田書店から刊行予定)。

「2018年 『バイナリ畑でつかまえて 新編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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