BEAST COMPLEX (少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 179
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253226295

感想・レビュー・書評

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  • ライオンとコウモリの話と料理教室の話が好き。

  • アニメ化もした「BEASTERS」と同世界観の短編を収録した一冊。
    それぞれ別の組み合わせ同士の動物たちの恋愛や友情、葛藤や欲望、あるいはそのどれでもない、言葉にしにくい微妙な関係性に焦点を当てており読み応えたっぷり。
    「BEASTERS」同様、こちらでも肉食と草食の対立が土台にある。
    捕食者と非捕食者・加害者と被害者という変えられない現実を踏まえながら、不器用なコミュニケーションを通し、自分と価値観や体質の異なる他者と関係性を育んでいく登場人物たち。
    最後のカメレオンとキツネの学生の話に象徴的だが、同調圧力が個性を殺す現実へのフィードバックも多く考えさせられる。
    いちばん好きなのは草食VS肉食のクッキング番組の話。
    視聴率低迷中の長寿クッキング番組に、テコ入れとしてワニの料理講師が参入するのだが、ガゼルの助手は本能的に彼が受け付けられない。ワニはワニで悪趣味すれすれの際どいジョークを飛ばしまくり、スタジオはピリピリムード。
    そんな中で今日の料理を作っていくのだが、互いへの対抗心や警戒がイイ感じの緊張感を生み出し、回り回ってポジティブな結果をもたらす展開が面白い。収録作の中では最もコメディ色が強く、肩の力を抜いて楽しく読める。レゴたちもチラッと出演してる。

    「BEASTERS」の世界をより深く理解する為のテキストとしても入門編としても最適の一冊なのだが、難を言えばちょっと矛盾を感じる。
    現在「BEASTERS」では肉食と草食の混血問題が主軸になっているが、前提として異種婚は合法、異種の性行為も可能な世界観だとすると、いい年したラクダの記者とオオカミの美女がホテルの一室に泊まり、ただ指を齧るだけですますのは不自然だ。
    のちの描写からそれ以上の行為には及んでないと判断したが、前段として一日デートもしており、食欲だけ抜き出して描くのはキレイ事で終わらせようとしてる感があってひっかかる。あそこは性欲と結び付けて描く方が納得いく。
    時系列では「BEASTERS」連載前の作品なので、当時と今とで作者の考えに変化が起きたのかもしれないが……。

  • じゅえき太郎さんの僕らはゆるく生きている
    とても大好きなコミックエッセイなんですが
    これも同じくらい好きです
    小さい頃思ってた、虫とか動物のコミュニケーションの
    想像の延長線を書いて代弁してくれてる作品
    なんで日常ってこんなに面白いんだろう

  • 6作品の短編集だけれど、みんなかなりじっくり読んでしまいました。

  • 全話かわいくて楽しくて切なくて元気になれる。

  • やっぱりこの方の漫画は洋画のような雰囲気があるなぁ。
    「ラクダとオオカミ」のアビーは常習犯に見えるんだけど……(笑)どうなんだろう。
    読み進めながら、作者さんの力量が上がっていくのが感じられる。

  • めちゃくちゃ面白かった…その話も異種間に於いての関係性を描いているが、作者がその「生物」について興味を持って勉強し、それら生物の特色を考えるとこう言う関係性になるのでは…と考えているところが非常に面白いんだよ…茶化してる訳でもなく、かと言って目をつぶるでもなく、その生物の特色が擬人化したら…と考える視点に嘘がない。

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著者プロフィール

板垣巴留(いたがき ぱる)
1993年、東京都生まれの漫画家。女性。武蔵野美術大学映像学科卒。
2016年『週刊少年チャンピオン』14号からの短期連載『BEAST COMPLEX(ビーストコンプレックス)』によって漫画家デビュー。同年、『週刊少年チャンピオン』41号から『BEASTARS』を連載開始。同作が 『このマンガがすごい!2018』オトコ編 第2位、第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第11回マンガ大賞大賞、第22回手塚治虫文化賞新生賞、第42回講談社漫画賞少年部門などをそれぞれ受賞した。

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