BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店 (2017年1月6日発売)
4.02
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本棚登録 : 2040
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253227544

作品紹介・あらすじ

肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。
チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。
そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇!!

感想・レビュー・書評

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  • キャラクターが好き。狼なのに気弱なところが良い。親近感!

  • 漫画大賞2018の大賞、このマンガがすごい!2018の第2位など今話題の漫画。

    肉食獣と草食獣が共存する世界。
    高校の演劇部に所属するハイイロオオカミのレゴシの友人、オスアルパカのテムが肉食獣らしきものに殺されるという事件が起こる。
    レゴシは疑われるが...。

    主人公のレゴシのキャラクターが良い。
    見た目はゴツいが繊細で優しい、でも心の奥底に肉食獣としての葛藤を抱えている。作家さんがおまけページで書いているが顔のモデルはフランスの俳優マチュー・アマリックだそう。あの目とか...ナルホド!

    作画も性格設定も色っぽい、と思います。

  • 草食動物と肉食動物が共同生活をしている学園で事件が起こる話。草食動物に対する肉食動物の葛藤が痛々しい、という感じだろうか。残念ながら面白味が分からなかった。(電子書籍)

  • 肉食獣と草食獣が共存する世界の学校生活。
    肉食は禁忌だけど、卵料理は食べる。

    主人公は灰色狼の男子、レゴシ。
    ある日アルパカの生徒が、何者か肉食獣に殺されるという事件が起き…という話。

    演劇部のカリスマが草食側の鹿なのが面白いと思う。
    レゴシは大型肉食獣で校内でも敵無しなのに、寡黙で繊細で、悩みながら自分を抑えながら生きている。

    生についてのメタファーが多い作品。
    読み込めば読み込むほどいろいろ発見がある、ような気がする。

    連載前の読み切りから凄いお話だと思っていたけど、単行本で続けて読んだほうが魅力が大きい本だった。

  • 肉食獣と草食獣が共存する世界で、「食う者」と「食われる者」という本能に翻弄される動物たちの物語。
    ウサギを好きになってしまったオオカミ・レゴシの真っ直ぐな気持ちと、社会の理不尽に立ち向かっていく勇気が眩しくて引き込まれる。

  • 最初見かけた時は丁度ズートピアを観終わったばかりで、試し読みでネタ被ったなーと思って手を出すことをやめたけど、マンガ大賞を機に改めて読むとやっぱりアタるべき作品だなと思う。
    キャラクターの表情や仕草がすごく生っぽい。
    この作品で天才に出会った。

  • 彼らは限りなく人に近いがどこまでもケモノである。

    がおったーやズーマップなど、インターネットも当たり前に存在する現代がモチーフの世界。そこに住むのは肉食獣や草食獣に鳥類爬虫類、様々な動物。人の理性と獣の本能を併せ持った思春期の少年少女たちは、全寮制の学園で恋に部活にと青春を謳歌し、悲喜こもごもの集団生活を営んでいる。

    差別があり偏見がある。上下があり優劣がある。

    主人公のレゴシは無口で風変わり、陰気なハイイロオオカミとして孤立し、同じ演劇部員だったアルパカ食殺事件の犯人(?)ではと誤解される。
    すれ違い食い違い空回る動物模様がとても面白い。
    作中登場するキャラクターはいずれも二足歩行する動物のビジュアルで、萌えを意識した変な媚びは一切ない。その面ではとても読者に対してストイック。「かわいい」と客観的に評されるうさぎのハルでさえまんまうさぎである。

    うさぎの血が肉食獣の麻薬扱いされてたり、肉食獣による草食獣の食殺事件が報道されるとイヌ科の生徒の肩身が狭くなったり、私たちがどっぷり馴染んだこの世間にとてもよく似ていながら、物理的にも精神的にも二重に弱肉強食の軛に囚われたシビアな世界の模様が、恋に進路に悩める等身大の学生を主軸におき、学園という箱庭の中ただならぬリアルさを持って描写される。

    引っ込み思案でどもりがち、ぱっと見へタレで冴えないが心優しい主人公とイヌ科の仲間、自分の欲望に忠実に生きる多淫で小悪魔なうさぎ、エリート意識が強く学園に君臨する伝説のビースターの称号を狙う先輩など、個性的なキャラクターたちが織り成すスクールライフは吸引力がある。
    性欲か食欲か、この恋愛感情はエモノへの食欲がねじくれた副産物でしかないのかという動物のカラダに人の知能と心を持ち得たが故の命題、ケモノであってもケダモノには堕したくないという悪あがきがドラマに深みと厚みをもたせる。

    レゴシの前途多難なこれからに目が離せない。

  • ハイイロオオカミのレゴシ見てると『やっぱりおおかみ』と言う、小学生の頃に読んで、大人になって買い直した童話を思い出してならん。絵柄の雰囲気が作品に風味を与えている…これ、絶対、ハマる…まだ読み切ってもおらんのに、箸が止まらないと言う感じで書いてしまうが、主人公のハイイロオオカミのレゴシ(CV:安元氏)で読めて…しまう…んだよ…オオカミだから低音なんじゃないんだよ、オオカミなんだけど「心の揺れ」があって、低いだけの声じゃ合わない、と言う気持ちになるからなんだよ。

    オオカミがウサギに執着するのは「食欲」と言う本能のせい?
    それとも、ハルと言うウサギだけが特別なのか?
    食欲と愛欲を混同してるだけなのか?
    肉食獣と草食動物と言う図式で思い浮かぶテンプレを作者独自の感性で切り取っている。

    テム(アルパカ)が殺される前に「本当にクラスメイトを食べるつもりか…?」と言っているので、演劇部員ではない、と判断する。黒い影はレゴシっぽく見えるが、レゴシだったら演劇部での付き合いの方が濃厚な筈。レゴシが月夜に自我を失って豹変する自分に自覚がない、と言うオチが来ない限り、ない。
    レゴシのルームメイト、コヨーテのダラムが顔に絆創膏貼ってて、一瞬「彼か!?」となるんだけど、その後もずっと絆創膏貼ってるので、絆創膏貼ってるのがトレードマークなんだろう。テム殺しの犯人探しは行われてるんだろうけど、基本、全寮制の学生視点の話だからなぁ、犯人誰だよ…

  • 半獣人たちの学園ドラマ。部活、恋愛、スクールカースト間の摩擦、学内での殺人と見つからない犯人…。
    精緻で深みのある人物造形、丁寧に構築された異世界の描写、映画のような台詞回し、詩的でそれでいてスリリングな展開―それらのものを通して、青春の瑞々しさと苦さが示される。
    これが週刊少年チャンピオンで連載しているというのもまた凄い。良い作品が、多くの子供の目に触れやすい場所にあるのは素晴らしいことだと思う。

  • 何食って生きてたらこんな魅力的な人間性が描けるんだろう。
    人間じゃないけど。

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著者プロフィール

2016年デビュー。週刊少年チャンピオンで読み切り連作「BEAST COMPLEX」を掲載後、「BEASTARS」連載開始。

「2019年 『BEASTARS 1~10巻BOXセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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