BEASTARS(4): 少年チャンピオン・コミックス

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 890
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253227575

感想・レビュー・書評

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  • 「君なら… この世界を変えられるぞ」

    相変わらず青春物語というには、ドロドロしく、恐ろしい世界の話。
    おとなしいキャラだと思ったジュノも中々の肉食系。そしてルイの底知れぬ圧の根源も分かった巻。

  • ハルとルイの出会いがどこか寂しくて良い。
    みんな出会い方をしたら、常に完璧でいるしかなかったルイが
    ハルに惚れるのも当然だと思う。

    ストレートに会いたくて来ただけと言えるレゴシが
    とてもレゴシらしい。
    会いに来るというところが成長でもある。

    オーディションが役者の一部に知らされず行われるなど
    かなり陰湿ないじめでしかないと思うが
    美しく踊りきると決意するジュノが強い。

    レゴシがジュノに迫られても鈍いのは安心もするし
    ちょっといらっともする。
    それなのにハルとルイの関係には気付いてしまう。
    自分の気持ちにも。

    繊細なのか図太いのかというハルの突っ込みは的を射ている。
    レゴシの気遣いはいつも大型肉食獣の自分を抑えてハルに合わせるものばかりだったけれど
    初めて強い自分をハルの前で肯定して、
    もう少しだけ君と日向を歩きたいというのが切ない。

    アオバやレゴシと違って、ルイの過去を知ったと脅す様なことを言い
    かつルイの血を見て美味しそうだと思うところが
    ビルらしいと言えばらしい。
    身体自体が凶器のような相手に対抗するには力を持つしかない。
    ルイは正しいし、裏社会に慣れていそうでもある。

    いつの間にかみんなに受け入れられているジュノ。
    ビースターになるという野望と共にルイに宣戦布告するのには驚いたが
    どこかで納得もいった。
    強かでしなやかな子だ。

    停電になった時すぐ草食に駆け寄りみんなで守る肉食の姿がとても良かった。
    正しい力の使い方だ。
    こういう時は面倒な事を考えずとも肉食の力を
    肯定できているのでは。
    ルイの名前を呼んでしまうハルと
    気付いてしまうジュノ。

    ルイの過去は壮絶だし、オグマとルイの関係性も
    どこか奇妙ではあるが、
    この世界を変えるというルイの決意が思った以上に
    深いものであることを知る。
    テムに花を供える姿。そこにレゴシが来るのも
    その偶然からルイを人知れず守ることができる展開も良い。
    ルイを尊敬しているという言葉が聞けるのもまた良かった。
    何かを解決しようとするといつも野蛮なやり方になるという言葉も、
    無害でありたいという言葉も切なく感じた。
    ジュノほどでなくとももっと自信を持ってくれても良いのに。
    ルイを守るためにするのが告白して失恋しようとするというのも意外だった。
    レゴシらしいと言えばらしい。

    この世に本能が存在する限り誰しもが自分や他者を苦しめて生きている。
    人間界でも同じことだ。誰にとっても無害でいることはできないのだろう。

  • ジュノと二人で振り付けの練習してる時のレゴシのポーズが良い

  • ジュノのしたたかさが魅力的。目立たずに生きたいレゴシとの対比もあり、同じくビースターを目指すルイ先輩との対比もあるから面白い!

  • レゴシは自分の気持ちに向き合おうとする。
    あとはルイの出自。

  • 4巻読んで応援したいカップルはというとルイ&ハルとレゴシ&ジュノかな…ていうかルイハルは両思いぽいしなあ…種族とおうちという問題はあるが ハルちゃんといちゃいちゃしてるルイ先輩好きなんだ…
    そしてジュノちゃんはかわいいしつよい がんばってレゴシ先輩をおとしてくれ 口説こうとすると生態学の話とかしてくるぞ 手強いぞ

  • ウサギに恋したハイイロオオカミの少年レゴシの日々を描く第四巻。
    レゴシは肉食動物と草食動物の壁に一進一退しながらもウサギのハルとの関係を進めようと努力する。一方ハルと関係を持っているアカシカのルイ、レゴシを慕うオオカミのジュノ、それぞれの思いは交錯して。。。
    ルイの過酷な過去も明らかになる。
    だいぶ"マンガ"の絵柄になり見やすくなってきた。

  • おまけのコーナにやられました。
    ここを描くとは「異種族間交配」の世界。
    ファンタジィ小説なら
    いわゆるハーフエルフだなぁと思ってしまいました。
    でもファンタジィだけでは終わらなくて
    この物語には食べる食べられるの関係がからんでくるんですよね。
    好きと嫌いだけでは終わらないから
    不穏な空気がいつまでもついて回ります。
    どうなるんだろう。

  • やっとレゴシはハルへの恋心に気付いたか。ジュノの一途な想いも報われてほしい気持ちもあるが。

  • 河馬は肉食です 図太いのか繊細なのか 暗闇の中だと草食動物の視界は完全に黒一色となってしまうのだ 生き餌として売られる商品だった だってこの世に本能が存在する限り_誰しもが自分や他者を苦しめて生きているから 顔は若い頃のウィノナ・ライダーとかイメージに近いです 異種族間での交配 固有の種を生むことが正しいとされているので なんか本編の核を突いてしまいそうなので

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著者プロフィール

2016年デビュー。週刊少年チャンピオンで読み切り連作「BEAST COMPLEX」を掲載後、「BEASTARS」連載開始。

「2019年 『BEASTARS 1~10巻BOXセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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