BEASTARS(8): 少年チャンピオン・コミックス

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253227612

感想・レビュー・書評

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  • さいごの話がめちゃくちゃ良かったなあ~~

  • レゴシの修行開始と第一関門突破、ルイの休学決定、自習室でのプロポーズ…など事件は多いけれど、本筋には絡まないであろう、巻末の(Facebookを風刺した)‘ビーストブック’のエピソードがまた良い話だった。

  • ジャックの予想に反して翌日には戻ってきてくれたのは良かった。
    ゴウヒンさんの妙案がまさかの散髪とは。
    しかもあそこまで見た目が変わるとは。
    ゴウヒンさんは荒いけれどきっちり大人なところは大人なのが良い。

    部活のみんなに嘘をついた時、
    みんなが心配してくれていてとても優しい。
    白レゴシ、一応みんなありなところが笑ってしまった。
    ジュノちゃんの反応も可愛い。

    草食獣を守る為に草食獣の肉を食べるのは本末転倒
    と思うのはよく分かる。
    動物を助けたいと思って獣医を目指しているのに、
    動物実験で動物を殺さなければいけないことに矛盾を感じている学生さんの話を聞いたことがあるが
    それとよく似てていると思った。

    ピナ君は実際いたら正直ムカつく気がするが、キャラクターとしてはとても面白い。
    あのレゴシに、草食獣への憎しみを抱かせるとは流石だ。

    コスモに再会する時のルイが随分恰好良い登場だった。
    三度会う時のコスモちゃんの大人ぶりも良い。
    野菜ジュースが飲めるお店があるというのは
    ルイにとって知っていて損は無いだろう。

    オグマは不思議な人だ。確かに何を考えているのか全くわからない。
    ルイがずっと俺の憧れだったと言っているところにグッときた。
    僕の舞台など一度も見に来たことないくせに、という子供らしい不満が出るのは
    つまり見に来て欲しかったということなのだろう。
    お金で買ったけれどここに来て本音を出せるように少しはなったということなのだろうか。
    退学届を休学に書き直してサインをしてくれるところ確かに読めないが
    愛を感じる気はする。
    ルイの決意を疑うわけではないが将来どうなるかわからないわけで
    選択肢は多い方がいい。

    ルイは肉を食べるのがとても辛そうだが、肉食動物たちは野菜を食べることはそこまで辛くないのだろうか。
    雑食という扱いなのだろうか。
    ピナに対して腹を立てたことについて
    元気が出たというのがレゴシらしい。
    もっと草食獣に対して腹を立てたり悲しんだり喜んだりしたい。
    信仰の対象ではなく、同じ学校の生徒だからこそ
    それが本当の意味で対等な関係というものだろう。

    修行で使っていた肉を遺体と呼ぶところもにハッとした。
    名前や身の上まできちんと調べているなんて。

    翻弄されるジュノが可愛いし可哀想。
    惚れた弱みでもあるし、犬科だから頼み事を断れないというのもあるのかもしれない。

    アゴ比べという遊びの設定も面白いし、
    野蛮な遊びだけれどエンタメに昇格させるビルを認めて冷静に企画会社に就職したらいいと考えているレゴシが面白い。
    犯人が突き止められるかもと気づいて本気になるところも良かったけれど
    まさか負けてしまうとは。
    牙を向いた肉食獣の顔はみんな同じになる。
    草食獣たちの生きようともかく手足には感情がある。
    感情は手足に託せ。俺に牙などいらない。
    がかっこよすぎた。

    ゴウヒンさんの仕事を手伝うようになったことはすごいが
    シマウマのお尻を噛んだ来たキツネを捕まえる時に強制猥褻にも当たると思いますと言って捕まえるところがレゴシらしくて笑った。
    クマ科だけれどたまたまパンダだとして生まれたから肉を食いたくならない
    それだけで肉食獣の優位に立ちさばくことで世直しをする気はない
    俺は俺の正義を通している
    罰することで平和になるほど世界は単純じゃない
    というゴウヒンさんのポリシーに対して、
    やり方が正しいかは分からないけどすごいというレゴシの感想にとても共感。

    寂しかったというハルちゃんがとても可愛い。
    草食が安全な社会なんてどうせ偽物だからいらない
    草食獣の命が脅かされまくっている今の社会でも私はレゴシ君がかまってくれる日常楽しく過ごしたい
    なんて言われたらきゅんとしてしまう。
    価値観が違いすぎる、このままじゃダメからのプロポーズも、
    それに対してなんで!?とはるちゃんが返すところも面白すぎる。

    シイラはこれまで先輩としての表情しか見てこなかったけれど
    18歳らしい不安定で可愛い一面が見られでとても良い。
    いわゆるFacebookで肉食獣と草食獣が一緒に写った写真が
    いいねの数を稼げるから写真を撮る時に誘われるのは確かにモヤモヤする。
    肉食と草食が仲がいいのをみんなが望んでいる証拠だから良い傾向
    という考えがとてもジュノらしい。
    自分に自信があるからそういう発想が出てくるのだろうな。

    犬科は仲の良い特定の子としか繋がらず猫科はSNSなんてだるいというのも面白い。
    草食獣で周りの目を気にする子が多いのは肉食獣が理解できない防衛本能を働いているからだろうから
    一緒に写真撮るくらい肉食獣は付き合ってあげなきゃ
    そんな風に割り切れないシーラーの方が普通な気がする。
    何でもかんでも肉食獣のせいにされたらたまらないという気持ちも分かる。

    思い切って誘ったピーチちゃんがいいよ」と言ってくれて、
    クールな子だと思っていたから遊びに誘われて驚いて一瞬怖いと思っていたのがリアルだし
    チーターは柄物の服が似合わないから着られない、羊はポリエステルの服が感電するから着られないという細かい設定が楽しい。
    初めて出かけた記念と言って写真を撮ったけれど、シイラが初めて自分から撮りたいと思ったのだろう。
    楽しくて写真撮るの忘れてたみんなに見せるのもったいないと言いつつも結局投稿するピーチも可愛いくて
    最後のやり取りもふたりの距離が縮まった感じで良かった。

  • パンダ先生大活躍。
    人間界のLGBTQどころではない多様性、相手を受け入れることの難しさを痛感する。
    言っても私達人間は単一種族、その中のちょっとした違い(この物語の世界に比べたら。肉食獣と草食獣が共存してる世界の話だよ)で認めあえないなど狭量だなと感じる事しきり。
    でも最終的には個人の話なのかな。
    大きな話に考えさせられるし、合間の恋バナや日常の出来事も散りばめられていて本当秀逸。

  • レゴシがちゃんと学校に戻ってきたり、シイラちゃんとピーチちゃんが仲良くなったり、何気にほっこり回。

  • レゴシの着実な成長。ただハルとの距離は微妙に。

  • 牙で戦うのではなく、
    腕と爪で戦う生き方
    肉食獣ではない
    格闘家の様な戦い方をするように、
    一段階、駆け上がった感じ。
    自分の本能がなくなったわけではなく、
    その本能とうまく付き合うことができる様になった
    突然の行動ができる様になったのは
    一歩進んで行きました。

  • 食殺犯探しのためのレゴシの修行がメインの第八巻。
    肉食獣の本能を超えた力を得るために苦闘する(ちょっとおとぼけ)熱血展開が楽しい。そして焼きもちを焼くハルにいきなりの爆弾発言。これを言えるのがレゴシか。
    ルイの父オグマの食えなさっぷりがいい。

  • いきなりのプロポーズにはびっくり。

    そしてジュノが可哀想 笑

  • もっともっとストレスを溜めて自分を燃焼しろ 漲る17歳男子の負のパワー …遺憾ながら浪費に終わったようですね 案外覚えているものだな…冬の早朝で空気が嘘のように澄んでいた 牙の力は四肢に分散されていた_唯一無二の少年へ…神様からの采配 罰することで平和になるほど世界は単純じゃない_これは精神科医のエゴだが…どんな肉食獣も本人次第で変われるし俺が変えてやりたいんだ ビーストブックに投稿

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著者プロフィール

2016年デビュー。週刊少年チャンピオンで読み切り連作「BEAST COMPLEX」を掲載後、「BEASTARS」連載開始。

「2019年 『BEASTARS 1~10巻BOXセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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