BEASTARS(10)(少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 792
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253227636

感想・レビュー・書評

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  • ルイ先輩モンペなイブキ良きです(特に22ページ)。ハルちゃんのやらしい夢見るのに、生身のハルちゃんに手を出すことがない童貞レゴシ。抱き締め返しちゃえばいいのに。ハルちゃんに抱きつかれたり、ルイ先輩に優先してもらったりするとすぐ尻尾ぶんぶんする…可愛い…。レゴシはじいちゃん似だなぁ!の台詞に「えっ?!どこが!??」とツッコミを入れてしまうほどの予想外な異種婚だった。
    何よりも今巻は88話が面白すぎて何回も読んだし声出して笑った。強い酒が嫌いで梅酒お湯割りを頼むルイ先輩、どぎつい女装で現れるレゴシ。好奇心に負けるの仕方がない。みんな好奇心が勝つと思う。巻末のハイヒールで走れるレゴシのイラスト最高です。めっちゃくちゃ速そう。

  • 今巻はイブキが表紙。イブキの過去が明かされ、ルイとの絆も強まり、なかなか存在感を増してきて嬉しい。
    本筋としては、レゴシとリズの決戦を3日後の大晦日に控えたところまで。目を離せない展開が続く。
    毎巻、格好良いサブタイトルが多いけれど、今巻第85話の「僕らの血は下水でも分離しているだろうか」は特に痺れる。

  • ルイとハルの姿が微笑ましいだけに寂しくなる。
    「きっと私たちどちらもおいしいのよ」という言葉が重い。
    草食獣に魅了される肉食獣というのもなるほどという感じだ。

    常に草食が弱いわけではなく、立場が逆転することもある。人間の世界でも時折あると思うが身売りのエピソードは中々に凄惨。
    現場を反射的に見せないようにルイの目の前に手をやるイブキのまさかの過去。
    弱い生き様は罪深いと思うルイに寂しくなるが、イブキとの絆は深まったようだ。

    キビは直後は怖がっていたけれど
    「これから肉食獣を怖がり続けるなんて嫌」と
    タオに触らせて手を握って。
    タオもとても辛かっただろうが、戸惑いながらでも
    ふたりの友情がここからまた築いていければ良いと思う。
    とても良いシーンだった。
    回復を聞いて泣いてるドーム先輩も良い人だ。
    タオが二週間停学になってしまったことも気にしてくれている。
    それに対してリズの言葉は、知っているレゴシにとってはどの面下げて、という気持ちになるのはわかる。
    またピナが止めてくれた。彼の飄々とした感じは面白い。
    しかしシンプルに警察に通報するというのはできないのだろうか。

    生命を食べる罪悪感を背負ってまで食べたくない
    虫だったら食べていいなんて傲慢
    人間が他の生命を奪って生きていることに重なる。
    今更何言ってんだおまえは傲慢、と言い放つゴウヒンが安心する。

    生きること一点に集中して生きる
    昆虫はシンプルで高尚。
    自分が犬に対して思っていることと似ていた。
    避ける、どうしてもならば大切に頂くという姿勢は
    ビーガンと似ているなとも思った。

    レゴシは保護者でルイは甘えん坊だったという
    ハルちゃんの回想がなるほどと思う。
    レゴシを好きになればなるほど、ルイが心配になる
    というのもなんだか分かる気がした。
    レゴシは別に抱きしめ返すぐらいして良いのに。
    俺に任せろと言えてしまうのは、十分ヒーローだ。
    部活だってサボっても良いのにちゃんと行くし、
    ハンカチは渡して行くし。

    一度肉を食うと罪悪感と飢えで自傷してしまうというが
    青春を取り戻すと言ってもレゴシを食べたところで
    また次の飢えに苦しむだけではないのか。
    種族の壁を壊せるのは捕食だけと言うリズに、
    愛だよと真顔で返せるレゴシが好きだし、ここから
    以前から前フリのあったおじいちゃんのゴーシャが
    コモドオオトカゲであることが明かされる展開も良い。
    レゴシは強い理由にも納得がいくし、
    1話で梯子を伝うように降りていた理由も分かる。
    普段は草食に気を遣って暮らしている
    ただの悪党ではないリズ。だからこそただ憎み
    警察に突き出して済ませるのは難しい。

    チベスナのアイさんのエピソードも良かった。
    ゴーヒンさんは警察には通報しないのに、
    退院した後警察に出頭しようとするのは凄い勇気だし、
    彼女なりの答えなのだろう。
    リズもそうした答えまでいきつけるだろうか。

    ツノにワックスを塗る話がまさか伏線。
    流石に指あの状況で咥えられたら怖い。
    生きたがっている自分を自覚して気が楽になったというピナ。
    命乞いでもすれば満足なのか
    僕の人生は、所詮、無価値だが僕だけのもの
    僕の死の恐怖も、僕だけのもの。
    台詞に乗せたリズへのメッセージ。
    殺すがいい!!僕はお前などに臆さぬ!!
    のシーンの気迫が素晴らしく、思わず息を詰めて
    部員のみんなが見てしまうのも無理もない。

    バーで3者3様に考えているのがとても笑える。
    イブキ外せよの言葉に、尻尾を振ってるレゴシが可愛い。
    最期になるとしたらあなたに見届けて欲しいという覚悟、
    それなのに女装なところがレゴシらしくて最高だ。


  • 深刻な話してるのに、レゴシの女装が面白すぎる!

  • 昆虫食。

  • イブキおじとパンダ先生とピナくんかっけ~~
    キビくんとタオくんとアイちゃんとルイ先輩かわいい

  • 愛って何だろう
    性別も
    種族も
    飛び越えられるのは
    何なんだろう。
    何ができるか。
    自分だけでは生きられないから
    人を求める
    どうやって求めるのか
    食べることではなく
    愛するって何。
    すごいセリフが飛び出しました。

  • 食殺犯はヒグマのリズだった。彼との最終決着に向けレゴシが命をいただく意味、種族を超えて分かり合うことの意味について再確認する第十巻。
    種を超えて分かり合うことのリズとレゴシの対比が印象的。命の危機を感じて変わるピナも見どころ。
    最後に女装レゴシでちょっと場を和ませて、物語は次巻決戦へと続く。

  • レゴシの成長とともに、体の傷が増えていく…。

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著者プロフィール

2016年デビュー。週刊少年チャンピオンで読み切り連作「BEAST COMPLEX」を掲載後、「BEASTARS」連載開始。

「2019年 『BEASTARS 1~10巻BOXセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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