潮が舞い子が舞い 3 (3) (少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店
4.07
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本棚登録 : 127
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253252409

作品紹介・あらすじ

宝島社「このマンガがすごい!2015」オンナ編1位「ちーちゃんはちょっと足りない」の阿部共実最新作コメディ。海辺の田舎町で高校2年生が織りなす、あかんたれで愛しい日常。2年4組のクラスメイト全員が主人公で、様々なクセ者キャラクターたちが個性的かつ怒涛の会話劇を展開。単行本1巻しか発売されていない段階で「このマンガがすごい!2019」のオトコ編28位。その評の一文は以下。「テキトーに、ときに真剣にどうでもいい話を繰り広げるなかに馬鹿馬鹿しさと翳りが同居する妙味がクセになる。不意に『案外こんなしょっぱい話が大人になったら大切な思い出になったりするって言うぞ』なんてグッとくる台詞に胸を貫かれるから油断禁物だ」。

感想・レビュー・書評

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  • 空に雲が張って 町が青く 染まっている
    大気で山がかすみ 遠くから 船の汽笛が 反響している
    汽笛が止み 静かになった この世界には もう誰もいなく なったかのように
    ふたりの歩みを 進める 足音だけが響く
    草と木と土 それに
    雨に濡れた コンクリートの におい
    少し寒い
    何も話す話題が 思いつかない
    かわりに 妙に五感が 冴えてしまう
    こんなこと 話して どうなるんだ
    俺と同じ年頃の男子は 普通こういう時 上手に話を盛り上げ られるんだろうな

    おそらく作者にとってはお茶の子さいさいな一節なんだろうけれど、異様に共振してしまう……そのリリシズムに乗せられて、心地よく。

  • 【あらすじ】
    宝島社「このマンガがすごい!2015」オンナ編1位「ちーちゃんはちょっと足りない」の阿部共実最新作コメディ。海辺の田舎町で高校2年生が織りなす、あかんたれで愛しい日常。2年4組のクラスメイト全員が主人公で、様々なクセ者キャラクターたちが個性的かつ怒涛の会話劇を展開。単行本1巻しか発売されていない段階で「このマンガがすごい!2019」のオトコ編28位。その評の一文は以下。「テキトーに、ときに真剣にどうでもいい話を繰り広げるなかに馬鹿馬鹿しさと翳りが同居する妙味がクセになる。不意に『案外こんなしょっぱい話が大人になったら大切な思い出になったりするって言うぞ』なんてグッとくる台詞に胸を貫かれるから油断禁物だ」。

  • 最後のバーグマンと刀禰くんのお話、青春だ〜
    誰かの言葉をきっかけに世界の見え方が変わるなんて素敵な瞬間だなぁ
    大人になったときふと思い出すことがあるかもしれない
    それが誰といて誰が言ったのかを忘れても

    柿境ちゃんの観測者が現れるといいが、高校のときはなにもなくて、大学や社会人になったときにいい人見つけそうな気がする

  • やっぱりチェーホフの静劇を思わせる…素晴らしすぎる。

  • この作品の良さをうまく言葉に表せない

  • 中畔とバーグマンの話が好き。

  • 阿部共実なので未だにどこかしら身構えて読んでしまうのだけど、にこにこできます。ほのぼのです。にこにこ!
    読めば読むほど柿境さん好きだなーと思うし右佐おまえなんなんだ萌えキャラなのかなんなんだおまえと思う。

  • 基本は妙に理屈っぽくてぶっ飛んだ会話劇なのだが、すとんと沁みる瞬間があって、そのときの間がすこし寂しかったり愛おしかったりする。
    マンガなのに、詩を読んでいるみたいなっていうか。
    バーグマンも女の子なんだねえ。

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