天幕のジャードゥーガル 1 (1) (ボニータコミックス)

  • 秋田書店
4.20
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本棚登録 : 783
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253264464

作品紹介・あらすじ

後宮では賢さこそが美しさ。13世紀、地上最強の大帝国「モンゴル帝国」の捕虜となり、後宮に仕えることになった女・ファーティマは、当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランの出身。その知識と知恵を持ち、自分の才能を発揮できる世界を求めていたファーティマは、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人でモンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会う──。
歴史マンガの麒麟児・トマトスープが紡ぐ、大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!

感想・レビュー・書評

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  • 構想10年以上! モンゴル帝国を揺るがす女性たちを描く『天幕のジャードゥーガル』が話題 | ananニュース – マガジンハウス
    https://ananweb.jp/news/474864/

    天幕のジャードゥーガル 【宝島社「このマンガがすごい! 2023」オンナ編第1位記念掲載!】 | トマトスープ | 試し読み・無料マンガサイトはマンガクロス
    https://mangacross.jp/comics/tenmaku/1

    『天幕のジャードゥーガル』トマトスープ | Souffle(スーフル)
    https://souffle.life/author/tenmaku-no-ja-dougal/

    天幕のジャードゥーガル 第1巻 | 秋田書店
    https://www.akitashoten.co.jp/comics/4253264468

  • モンゴル帝国の捕虜になった少女の話ですが、予想以上に残酷で、予想以上に興味深く、集中して読むことができました。高校の世界史でもこんなに詳しくはやらなかったな。
    続けて2巻を読みたいと思います。

  • 発売当初から売れ行き好調で、さらに「このマンガがすごい!2023オンナ編」第1位受賞です。これは売り伸ばしていかねばと、コミック担当として気合いが入ります。

    チンギス・カン、クビライ・カンが活躍するモンゴル帝国の物語を、イラン(ペルシア)から連れてこられた奴隷少女の目線から描いています。
    この少女、なんかすごい人物として成り上がっていくようです。歴史上の実在のモデルがいるとのこと。

    まだ一巻目なので、まだまだ「触り」程度ですが、歴史モノなのに、歴史モノ臭さは薄く、「そこに生きていた、とある少女の物語」という軸はブレずに進行していくので、歴史に詳しくなくても「復讐、成り上がりストーリー」として感情移入して読めますし(いわゆる「キャラ読み」もぜんぜんOK)、しかしたぶん、読んでるうちに歴史を勉強したくなると思います。

    かくいう私、歴史は好きなんですけど、カタカナ覚えられないので日本史に比べて世界史はわりと苦手でして、特にイスラム世界のあたりなんて、ご縁が遠くて正直サッパリなんですが、本書の13世紀のイラン地域の世界観に、スッと入っていけました。作中の説明が、長すぎず短かすぎず、うまく説明してあるのだと思います。

    ちなみに本書冒頭シーンは「1213年」。
    私が本書を「売れてるなー」と店で仕事中にパラパラと見てみたとき、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では和田合戦を放送していて、それがちょうど1213年。これで年号を一つ覚えられたかもしれない……と、得した気持ちになりました。

    秋田書店、ボニータコミックス。
    第2巻は2023年2月に発売予定。
    「歴史モノ漫画」の新たな定番作品、爆誕です。

  • 【あらすじ】
    後宮では賢さこそが美しさ。13世紀、地上最強の大帝国「モンゴル帝国」の捕虜となり、後宮に仕えることになった女・ファーティマは、当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランの出身。その知識と知恵を持ち、自分の才能を発揮できる世界を求めていたファーティマは、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人でモンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会う──。歴史マンガの麒麟児・トマトスープが紡ぐ、大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 伊藤悠「シュトヘル」大好きなので、関連でおすすめがあって読んだら、想像以上に暗くて情熱的で重たくてすごく良かった。
    新しい環境で逞しく生きるというより、内心で怒りを燃やし過去の自分を自分だけは守りながら目的のために笑顔を作っている、ほうの女の子の話で、その笑顔がまた本当に可愛らしいのが格好良く陰鬱ですごい。

    かといって仇のモンゴル帝国の人たちも、感情豊かで知的で大事な人がいて未来に希望を持って生きていて、だからって絶対に許さない、自分はそれを全部おまえたちに奪われたから、とものすごく怒っているシタラが、最後まで許さずに生きていくのか、違う目的が生まれるのかわからないけど、安心感とハラハラが良いバランスなので続きがもう楽しみ。

    シタラが最高に腹を立てるシーン(一巻で一番熱かった)で、お后ソルコクタニがああいう人なのも、それにシタラが怒ったのも、どちらもそれはそうだな…!て強さがあって、それでもシタラが内心で烈火のまま微笑みお后も微笑むのが、この先の二人がどうなるとしても信頼感もったし、ここ読めただけでも買って良かった。

    連載の方で読んだお后ドレゲネ(多分この人がキャッチコピーの「女ふたりの後宮譚」のもうひとりだと思ってる)の昔話が買う決め手だったので、彼女が本格的に出てくるのもほんとに楽しみ。

  • ダンピアの作者による、モンゴル帝国と女奴隷の物語。
    連載は追いかけていたけど、登場人物が多くてストーリーに入るのがやや難しいのと、話がダークなので、購入するかを迷っていた。
    第一話で、知識こそ力、というダンピアにも繋がる、明快なメッセージに触れたことが嬉しかったのと、近所の普通の書店にも第1巻が積まれていたのに感動して購入。
    (ダンピアは3巻以降はAmazonで買っている)

    読んでみた感想は、さすがの書き込み密度にまずはびっくり。
    イスラム圏、モンゴル圏、それぞれの画面のこだわりが素敵。
    宇宙猫の顔してる主人公には笑った。
    トマトスープさんはネット系の笑いを描くのが上手だ。

    一方で、①装飾が細かい上に、黒ベタ多めで、わりと暗い画面が多い。
    そこにシタラ(=ファーティマ=主人公)の独白が載るので、文字が後ろと同化して読みづらいときがある。
    ②登場人物が多くて、似た顔や聞き慣れない名前で混乱しやすい。(個人差があります)

    欠点?の①②を補って余りあるのは、ペルシア人の、それも女性からみたモンゴル、という視点の新しさ、面白さ。
    (ちゃんと巻末に登場人物の紹介もある。女奴隷は派手な名前が多い。うん、やはり源氏名ぽい性質があるんか。そして通訳少年の様子からみると、シタラはキラキラネームってこと??と思ったけど、後書きには、イブン・シーナーの妻の名前が由来、ともある)

    連載だけ追っていた方にも、ぜひまとめての形で読んでもらえたら、わかりやすくなってイイと思う。
    連載を読んでいて、主人一家が亡くなったのは理解していたけど、同僚の奴隷女性も2人とも亡くなっていたんですね。辛い。

    戦争による喪失、破壊、反抗、復讐、といった暗い感情から出発するものの、この絵柄なのでカラリと読める。
    主人公が抱える、奴隷としての主人への愛は、現代社会ではピンと来にくいものの、戦争によって一方的に日常を奪われる乱暴さは、この半年間、日々ニュースで接しているものだ。

    主人公はどうなるのか。ネタバレなしで最後まで読んでいきたい。
    読者にもまた、新しいことを知ることは、何よりの冒険なのだ。

    個人的にはトルイの顔や性格が好き。
    かわいいし怖い。
    2巻からはドレゲネ様無双が始まるので楽しみです。

  • 「賢さ」を武器として戦う女の話。
    ソルコクタニの聡明と傲慢、シタラの怒りに心を抉られる。

  • かわいい絵柄だなぁと思ったけど
    物語はどっしりしていた。

    奴隷の少女シタラの運命は
    最初に雇われた学者一家との出会いから
    やがて大きく世界の動向に関わっていくことに。

    知識と知恵は未来を生きる助けになると
    教えてくれた少年とは生き別れたけど
    進軍してきたモンゴルの捕虜となり
    流転の人生を歩み始めたシタラ。
    名をファーティマと変えて
    モンゴル第四皇子の妃に仕え出し
    これからどうなっていくのでしょう。

  • お試しを読んだら面白くてコミック買ってみた。
    絵の感じが他にはないように感じて、好きな雰囲気。
    読み進めるとさらに面白い。

  • 悲しいスタートすぎる。がんばれ、シタラ!

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著者プロフィール

多摩美術大学卒。主に中世~近世の世界史をテーマとした歴史漫画を制作。
著書に『天幕のジャードゥーガル』(秋田書店)ほか。

「2023年 『ダンピアのおいしい冒険(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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