海が走るエンドロール 2 (2) (ボニータコミックス)

  • 秋田書店
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253265225

作品紹介・あらすじ

65歳を過ぎ夫と死別したうみ子は、数十年ぶりに映画館を訪れる。そこで海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと気付かされる。美大に通い映画づくりを学ぶという選択をしたうみ子。その中で、うみ子は海を映画に撮ることを決める。そんな彼女に対し、海から突然の告白がーー!? 心がざわついて止まない、最新2巻!!

感想・レビュー・書評

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  • 「誰でも船は出せる。私はあの日、目の前に海があることに気づいた…とってもゾクゾクした」
    という第1巻からの、

    ──繰り返す波の中に 突如大波が寄せる時 動き始まる 煮凝った過去に 風が通る
    という、第2巻。

    「起承転結の承です」感がすごい出ていて、先の展開にわくわくする感じです。
    65歳の新入生、うみ子とアロマンティックのセンシティブボーイ、海(かい)が美大で映画を撮ったり撮られたりする、メタモルフォーゼの縁側×ブルーピリオドな良作漫画です。
    どっかで賞を取ったようで話題ですね。こういう佳作がどんどん話題になるといいと思います。

    ブクログにシリーズをまとめてくれる機能欲しいな。
    https://booklog.jp/users/paleblued0t/archives/1/4253265219

  • 面白くなったきました、読む人の年齢によっても感じ方は変わりそうです。
    好きな事やものがあるのは幸せです。

  • 海とsora

  • 自分が理解できないもの否定するのって逃げだと思うんです。恐怖からの防衛本能かもしれないですけど。(海)/課題での海子の監督作品への講評と経験不足の積み方。山口の海への思い、玉砕、うみ子のフォロー。海の、映画の現場への修行とエキストラデビュー。海を見込んだインフルエンサーの学園への登場で波乱の予感、まで。海の、さりげないうみ子へのきづかいが印象に。自分の映画、どんなふうに上映/公開したい、は各人の抱く思いのバロメーター。

  • 夫と死別し65歳で映画作りを学ぶため美大へ入学したうみ子さん。

    今回もいろいろささりました。「自分が理解できないものを否定するのって逃げだと思う」「たくさん食べてたくさん寝るといろんなことがどうでも良くなるタイミングが必ずくる それを焦らず待てば大丈夫」

    喫茶店での海くんの反応がめちゃめちゃ意外でした、かわいい。美大の個性豊かな仲間たちも良いですね。

    LGBTQの話、アセクシャルまでは知ってたけど、今回「アロマンティック」って初めて知りました。検索しちゃった。なんか、どんどん新しい言葉や思想やセクシャリティが生まれていてびっくり。今まであいまいなままにされてきたものに名前がついてカテゴライズされているんでしょうね。

    やっぱりおもしろい。次巻は一波乱ありそうですね、楽しみです。

  • 「自分が理解できないものを否定するのって逃げだと思うんです。恐怖からの防衛反応かもしれないですけど。」
    自分の事を言われているようでドキッとしました。

  • 山口さんの「好きなものになりたい欲」
    わかる。自分もそう。「好きな人の恋人になりたい」よりも「好きな人になりたい」って思ってた昔。相手が身近な人でも芸能人でも。
    自分の周りにはその感覚をわかってくれる人はいなかったから、山口さんのこの言葉読んで、そういう「好き」もあるよねって、昔の自分の感情を掬い上げてもらった気がした。

  • 2巻になって、より、主人公の貪欲さと、自分に対するもや、周りに対するモヤがでてきて、
    65歳だからではなく、人間だから持つ感情が出てきた感じがして、自分ごととして入ってきた。すき。

  • 「老人は弱者ではなく、多くの経験を糧に価値を判断できる賢者である」と、とある講座で聴かされたことがある。それなんとなく思い出した二巻。
    大学時代にも、子供が一人立ちして暇だから大学に来たという高齢の方と机を並べたことがあるが、うみ子さんを見ているとその方を思い出す。
    しかしうみ子さん、可愛いのう。

  • よかった。
    続きが気になる。

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著者プロフィール

漫画家、イラストレーター。
既刊には『グッドナイト、アイラブユー』全④巻(KADOKAWA刊)がある。
情緒ある風景描写と、憂いあるキャラクター描写が魅力。
またたらつみジョン名義でBLでも活動中。

「2021年 『アザミの城の魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

たらちねジョンの作品

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