砂の下の夢~空の下の緑~ (1) (プリンセスコミックス)

著者 : TONO

• 秋田書店 (2014年9月16日発売)

感想・レビュー・書評

[tsurubamiさんの感想 · 2015年1月23日]

久しぶりの新刊。
チャリティとフェイスより、同行者が幅をきかせている。
TONOさんの話は物語の基本がきちんとできているので、読み易いし外さない。
しみじみと叙情的に砂漠の終わりを描く。前２巻に比べてややリリカルな作風。
皮肉もあまり無い。
読み易い話になってるが、以前の血を飲ませる女ややさぐれ息子の話、巨大猫のようなびしっときつい物語もまた書いて欲しい。

[宵子さんの感想 · 2014年12月19日]

久しぶりの新刊。新シリーズという位置づけらしいけどその辺はいまいちよくわからない。相変わらずストーリーが巧み。オアシスになっていた女の子の話とか、うまいなー。

[aoiさんの感想 · 2014年11月30日]

第1〜5話収録。
2007年まで連載していた同タイトルのシリーズが2013年に再開、副タイトル「空の下の緑」を付記し刊行されたもの。オアシスを作る不思議な民・ジャグロ族のカップル、チャリティとフェイス(成人まで2人とも性別不明)を中心とした1話完結のお話。2話(奴隷たちのオアシス)以外はシリアス。少々グロく特異な世界観を持ちつつ、ラストに感動させる作風がほんと良い。お気に入りは4話(南7番目のオアシス)、3話(記憶のオアシス)、1話(王様のオアシス)。特に3話には思わず涙目になった(/ _ ; )おすすめ。

[nankadoさんの感想 · 2014年9月19日]

TONO作品はこういう寓話的な短編がいちばん面白いように思うなあ・・・。

[むしこ／まるた曜子さんの感想 · 2014年9月16日]

「南７番目のオアシス」好き！　TONOさんの辛辣な人間描写も好きだけど、こういう善意がつくる環がじわっとくるのがたまりません。

著者プロフィール

イラストレーター。優しくファンタジックな作風で国内外を問わず多くの支持を集めている。数多く描いてきたモチーフは、少女、動物、森など。童話のような世界観を得意としている。

「2020年 『Half　moon tono作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」