薔薇王の葬列 1 (プリンセスコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 897
感想 : 45
  • Amazon.co.jp ・マンガ (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253271813

作品紹介・あらすじ

中世イングランド。白薔薇のヨークと赤薔薇のランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代。ヨーク家の三男・リチャードにはある秘密があった。己を呪うリチャードは残酷な運命に導かれ、悪にも手を染めていくが……! ? ウィリアム・シェイクスピアの史劇「リチャード三世」を原案に描かれる運命のダークファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • シェークスピアの『リチャード3世』と『ヘンリー6世』が原案のダーク歴史ファンタジー。
    薔薇戦争…そういえば、そんなのがあったような〜なぐらいの認識の私。ステキな題名に惹かれてと安易な気持ちで手を出してしまいました…果たして最後まで読めるのか?!

    両性具有として生まれてきたリチャードが主人公。現王赤薔薇ランカスターのヘンリーを退けて、白薔薇ヨーク父リチャードに王位を奪還してもらいたいと願っている。呪われた子として母親に愛されず疎まれているが、父には名前を分けてもらうほど。

    一方争いごとを好まず平和を愛する現王ヘンリー。戦を逃れて森でいるところ、子リチャードと偶然出会う。
    敵対する相手と知らず、子リチャードに癒されるヘンリー。このまま、羊飼いにならせてあげたい。可哀想。
    そしてランカスターの女帝が好戦的で怖い。リチャードの母も違う意味で怖いよ。ミセスたちが怖いのよ。

  • 成人してからすっかり少女漫画を読まなくなった。
    花ゆめ系を読んでたのも随分昔の話になるが、菅野文さんはデビュー作の「ソウルレスキュー」が大好きで、当時は少年漫画っぽいストーリーや魅力的なキャラクターに夢中になった。
    「薔薇王の葬列」は有名な薔薇戦争をモチーフにした意欲作。史実との相違点を挙げれば、リチャード3世が両性具有に苦悩する悲劇の人物として描かれている。彼(彼女?)はヒーローにしてヒロインなのだ。
    話が薄っぺらいと少女漫画を貶すようなレビューもあったが、私は大いに評価したい。レビュアーは重厚な歴史ものを期待してたのかもしれないが現代には現代のアプローチがある。
    薔薇戦争という世界史でもスルーされがちな、言ってしまえばマイナーな題材を扱うなら、それをより多くに面白く届けるアプローチが必要となる。「へー薔薇戦争の話かー薔薇戦争って何?」って読者も「えっ、リチャード3世が両性具有!?」となれば、とりあえず一巻は手にとりたくなるじゃないか。それでハマれば一気読み、ウィンウィンの関係だ。
    肝心の作品のほうは菅野文さん特有のスッキリした絵柄が、耽美な雰囲気と相俟って独特のダークな世界観を構築している。ジャンヌ・ダルクの霊を彷彿とさせるような謎の存在も出てきて、史実と伝説の境目が曖昧な印象。
    そんな清潔感ある絵柄に反し中身はドロドロ。
    一巻では主にリチャード3世の家庭内での確執が中心となるが、両性具有の秘密故母に愛されない孤独、唯一の父を失った絶望などが描写され、屈折した人格を形成するに至ったリチャード3世の陰性の魅力にぐいぐい引き込まれる。
    続く話では女の嫉妬や情念渦巻く愛憎劇に政治的な陰謀劇が交錯し、どんどん暗雲が立ち込めていく。
    女の感情を否定できないリチャードも業が深いが、ヘンリー6世妃マーガレット、のちに兄嫁となるエリザベスは肉欲や相続が絡む分さらにドロドロ。比較的男性陣はお気楽(というか楽観的)だが、女性陣は怖い怖い。
    女性陣の秘めたる暗部にぞっとする昼ドラ要素を盛り込みながら、男性陣の野心が戦況を左右する歴史物としての読みごたえもある。
    リチャードは見た目中性的な美少年で、話し言葉や思考をはじめとする内面もどちらかというと男性的。故にヘンリー6世や男キャラとの絡みはBL色が強く、その手の作品が好きな人にもお勧めしたい。

    余談だが「薔薇王の葬列」が面白かった人は「王国の子」(びっけ)も読んでほしい。
    こちらはテューダー朝モチーフの架空の王国が舞台の宮廷劇で、ヘンリー8世やエリザベス、その臣下や姉妹が登場する。舞台設定こそ架空だが、人物名はほぼそのまま。
    幼き日のエリザベス女王の影武者にされた少年が主人公の入れ替わり・身代わりもので、近年描かれた少女漫画の流れを汲む歴史漫画の中では本作と並んで高いクオリティ。
    併せて読むとよりイギリス史に詳しくなれる。

  • 白薔薇のヨーク家と赤薔薇のランカスターが王位争奪を繰り返す、薔薇戦争時代のイングランド。
    ヨーク家の三男として生まれたリチャードは、父と同じ名前を与えられるが、彼には誰にも言えない秘密があった。
    実の母親にも「悪魔」とののしられたリチャードにとっての唯一の望みは、父が王になること。
    そのために己を鍛えるが男でも女でもないその体の呪いは、彼の心を蝕んでいた。
    そんなある日、森でリチャードは一人の美しい青年と出会う。

    出てくる人みんな美形で眼福。
    特にヘンリーの美貌は神がかってると思います。彼は妖精!(笑)
    実年齢考えると結構いい歳な気がしないでもないですが、妖精だからきっと年なんから取らないんだと思う(真顔)
    ヘンリーの白っぷりと、リチャードの黒っぷりの対比がステキです。この二人の関係がロミオとジュリエットみたいで面白い。この先の展開が楽しみです。

    物語はシェイクスピアの史劇を元にしているので、じゃっかん急展開で進むのと、ある程度その時代の歴史を分かっていないと混乱するところもあるのですが、それを差し引いても面白いです。
    美形ばっかりでも描かれるキャラクターはみんないい人ばかりじゃないですからね~。いろんな思惑を持ってそれぞれが動いているので、先の読めない展開にドキドキします。
    ヨークが優勢か、と思いきやランカスターがひっくり返した!なんてこともあり。

    人間ドラマも見せてくる漫画なので、目が離せずに既刊(1~5巻)一気読みしました。

  • 原作があるみたいだから、知ってるとより面白いのかもしれないけれど、結構戦況が変わったり、象徴的に描かれたりして、難しい。
    同じ名前の人多いな…。近しいのに相性の悪い人達も多いな…結構皆勝手にしてる感じがすごい。
    リチャードの寄る辺なさと激情が切ない。リチャードだけずいぶん似てないのが少し気になるけど、成長してきてなんかカッコいい。
    最後が父の死?…どうなるんだろう。

  • ファンタジーと思ってても面白い

  • 薔薇戦争は理解が難しいので、ある程度キャラクターに感情移入できる漫画で読めるのは、覚えやすく嬉しい。絵が綺麗なのと、キャラクターの表情が豊かなので、歴史もの、愛憎劇描くのに向いている先生だと思う。

  • さすがシェイクスピア原案。心抉る悲劇を堪能できる。

  • 電子書籍で無料の期間に読んで、面白かったので単行本購入。
    仕方のないことだけど、同じ名前の人がおおくて「誰…!?」ってなる。

  • 原案:ウィリアム・シェイクスピア「ヘンリー六世」「リチャード三世」
    第1話
    第2話
    第3話
    第4話

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