飲食男女: 老荘思想入門

  • 朝日出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255001678

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  • 読書録「飲食男女」4

    著者 福永光司、河合隼雄
    出版 朝日出版社

    P81より引用
    “命を全うするといったって、生き物を全部殺さないというよう
    なことは、あり得ないことです。簡単に言えば、命を最上の価値
    にして、どこでバランスを取るかという問題になってくるわけで
    す。”

     中国哲学者と臨床心理学者による、老荘思想について対談形式
    で書かれた一冊。
     道についてから老子、荘子の名言集まで、読みやすい大きな字
    で書かれています。

     上記の引用は、戦争を道教的にどうとらえるかについて書かれ
    た一文。何事も程々がいいということでしょうか、他の生命を奪
    わないように気をつけすぎると疲れてしまうでしょうし。
     老荘思想とその他の思想との共通点なども書かれていて、大切
    な考え方は似てくるものなのかもしれないと思いました。

    ーーーーー

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著者プロフィール

1918年大分県中津市生まれ。 1942年京都帝国大学文学部哲学科卒業。  同年10月熊本野砲兵聯隊入営。戦争末期に中国大陸に渡り、広東省で終戦を迎え、47年上海から復員。東方文化研究所(京都)助手、大阪府立北野高校教諭、愛知学芸大学助教授、京都大学人文科学研究所教授を歴任。 1974-79年京都大学文学部教授。 1980-82年京都大学人文科学研究所所長。  定年退職のあと関西大学文学部教授、北九州大学外国語学部教授を勤める。その後、故郷の中津に住み、執筆・講演活動を行う。 2001年没。 著書に、『荘子』(中公新書)、『老子』(ちくま学芸文庫)、『道教思想史研究』(岩波書店)、『魏晋思想史研究』(岩波書店)など多数。人文書院刊行の書籍に『道教と日本文化』『道教と古代日本』『中国の哲学・宗教・芸術』『「馬」の文化と「船」の文化 古代日本と中国文化』『タオイズムの風 アジアの精神世界』がある。

「2018年 『「馬」の文化と「船」の文化 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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