- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255004419
感想・レビュー・書評
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期待以上に秀逸な本。
30代の若い世代の新しい農家、元々サラリーマンや他の職業だった人で農業へ転職した人々、従来の慣行農法ではなく有機農法、産地直送をメインに扱っている。著者の伊藤志歩女史は、産地直送の若い世代の農家の支援サイトを運営している。
今若い世代で農業へ回帰する人々がいるが、その世相をうまく反映させた書と言える。
農家は野菜を育てているのではない。そもそも自然の世界では、草木は勝手に育つ。化学肥料や農薬を使わない有機農法の農家は、自然の力で育つ野菜を見守っている存在と言える。
彼らの育てる野菜の種類は50−100種にも及ぶ。同じ土地で同じ野菜を作り続けると、土地がやせてしまうそうだ。
現代社会、食べることに労力を使わなくなってしまった。農業の生活は、生活の時間のほとんどを食べることのために費やしている。しかし食べることは生きることに他ならない。彼らは、生きること、命の大切を実感しながら、農業を営んでいると言える。
目次
第一章 新しい農家の時代
第二章 農家は今、こうなっている
第三章 新世代の農家たち
第四章 自給自足的な農家の新しい価値観
第五章 あなたにも始められる、畑のある生活
LEVEL1 自給自足的な農家の野菜を食べる
LEVEL2 カジュアルに大地に触れる
LEVEL3 地球を学ぶ
LEVEL4 都会でプチ農家になる
LEVEL5 思い切って自給自足的な農家になる。
巻末にそれぞれのLEVELの参考サイトの情報が載っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
農業に対するイメージが変化する
農家カッコワルィ
農家儲からない
農家キツイ
そんなイメージを持つ若者が多く、
就農者の高齢化が深刻な問題になっているのはご存知のとおり.
100人の村に例えると70人以上が60歳以上、20代は僅か6人という分かりやすい例を上げながら日本の農業の現状を説明している.
危機感を想起させたあとは、数件の農家のライフスタイルを紹介し,読者の農家に対するイメージを徐々に変化していき,農家の方々の”つながり”や”こだわり”に憧れるようになる.
そして、最後には収納するためのステップまで紹介されている.
著者の農家に対する思いが伝わってくる素晴らしい一冊. -
就農について
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・CSA (Community Supported Agriculture)
・ファーマーズ・マーケット
・WWOOF (Willing Workers On Organic Farms)
・ボラバイト
・農家民宿
・農業系イベント (農業関係・環境関係団体のメーリングリスト、コミュニティ)
・PCCJ (パーマカルチャー・センター・ジャパン)
・生ゴミ堆肥
・市民農園 (農水省ホームページ)
・クラインガルテン
・新規就農者向けイベント
・市の農業委員会
・サイト「やさい暮らし」
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