社会は絶えず夢を見ている

著者 : 大澤真幸
  • 朝日出版社 (2011年5月18日発売)
3.77
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255005836

作品紹介・あらすじ

いつも「リスク社会」は可能性として語られてきた。ついに到来した「震災・津波・原発」の惨状を見据え、ありうべき克服を提起する強靱な思考。連続講義第一弾。

社会は絶えず夢を見ているの感想・レビュー・書評

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  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA77476867

  • 面白い…のかなぁ~?これ。
    最近の社会学の本としてはそれなりにヒットしてるんだと思うんだけど、個人的には読んでてそんなにしっくりこない。講義の形を取ってるので、恐らくは誰かに向けて話していた授業みたいなものを本にまとめてるんだと思うんだけど、結果として大学の授業を聞いているような、砂を噛むような議論がずーっと続いてく感じ。少なくとも、強い興味と関心を持って最後まで読み続けられる、という本ではない。
    その点で、少し前に流行った『これからの「正義」の話をしよう』に通じるところがあるかも。流行ってるから読んでみた、でも難解で分かりにくい、でも周りのみんなが見ている手前、難しくて分かりませんとは恥ずかしくて言えない、そんな感じ。

    まぁ、俺は堂々と「分かりません」と言いますが。

    ちょいちょい、大学教授の講義でありがちな「あえて難しい言葉や、変なところで拘りのある表記をする」のが散見されてて、そういう小細工が嫌いな俺としてはそこもマイナスポイントになってしまう。難しいことを難しいままで言うだけなら猿でもできるわけで、そこを誰にでも理解できるような、一般への親和性の高い語彙(←こーゆーのが、いわゆる「分かりにくい表現」)で噛み砕いて論じるのが、本当にアタマの好い人の文章の作り方なんだと、そう思います。

    小難しい本に挑戦して、達成感を得たい人にはオススメしますが、特に社会学とかに関心がないならわざわざ手を出すこともないと思います。好みが分かれますね。すぱーんと。

  • 浅田彰や柄谷といった過去の人たちと仲良く対談してるのを読んだことがある。柄谷をやたらとヨイショしてて、なんでそんなことするんだろうと不審に思った。
    この人の本は、分厚いだけで、たいした内容はないものが多い。
    なにかのスキャンダルで京大を辞めさせられたみたい。学生と浮気でもしたのかな。

  • 「日本語で考えること」「コミューン主義」「リスク社会」「現代における革命」の4講から構成。一読読解困難な面もありますが、3.11後の日本、および現代資本主義に対する思考的アプローチとして重要な視座が書かれています。

  • 連続講義「第一弾」とのことで続きも楽しみ。チャレンジャー事故の考察はかなり刺激的でした。

  • 資本主義のもとでは、常に未来の快を考えねばならず、その連鎖は終わることがない。それゆえ、未来の快そのものの内容がどんどん抽象化され、その果てに快自体が不可能であるという事態が来る。快は超越的な規範(第三者の審級)とも置き換えられる。利潤獲得のためのさらなる投資は、止むことはない。この資本主義の単純なメカニズムを用いて、新しい社会構造を模索していくと、コミュニタリアニズムはある決定的な社会の構造を見逃していることに気づく。

  • 連続講義の形で語られています。
    大澤本の中でもとても読みやすかったです。「不可能性の時代」を生きる人々への提言。今年一番感動した本です。

  • 興味深く読んだ。再読して、著者の論考が正しいのか再検討してみたい。

  • 著者の講義録。
    自分が東大に入れないことを考えると、講義録って嬉しいのかな?
    サンデルの白熱教室みたいなものでしょうか。
    実際に現場で講義を受けてみたいですけどね。

  • (大澤真幸著/朝日出版社/1800円+税)。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。
    http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255005836/
    http://asahi2nd.blogspot.com/2011/04/ohsawa01-311-311-311-311-311-311.html

     これは残念ながらWebサイトで画像を見ても、その良さは全然伝わらないと思います。ぜひ書店店頭で実物を見ていただきたい本です。
     というのも、カバーに表された美しい模様は、印刷ではなく、半透明になっていてなおかつ部分部分、ピカッと光沢のある表現。そこから表紙の渋いオレンジが少し透け出ているのです。書店店頭で見たときに、これは紙で作られた本なのだろうかと、少し躊躇してしまうような美しく不思議な質感を醸し出しています。

     実はこれ、カバーにOKフロートという、熱と圧をかけると半透明化するという特殊な紙を使っていて、そこにこの模様が加熱型押しされているわけなのですが、でもそれだけだと、型押しした部分はこんなにピカッとしないはず……。

     と、疑問に思っていたところ、この加工を手掛けたコスモテックという箔押し会社の青木さんに、答えを教えてもらいました。OKフロートにマットPP貼りをして、そのあとで加熱型押しをしているそう。(マットPP貼りとは、マットな質感のポリプロピレンフィルムを紙に貼り合わせる、本のカバーなどによく行なわれる加工)そのPPフィルムが加熱型押しの熱で溶けて、ピカッとしたグロス感を出しているんですね。いやぁ、おもしろい。

     カバーはもちろんですが、本をめくると、薄めの黄色い本扉が現れ、居住まいを正す感じがして、これまたいいアクセントになっています。内容は私にはちょっと難しめでしたが、それでもちゃんと最後まで読むことができました。

     ちなみにAmazon上から入れる文芸サイト「マトグロッソ」で、ブックデザイナーの鈴木成一さんが、「鈴木成一 装丁を語る。」という連載をされていて、先々週の連載でこの本の装丁について書かれていました。(もう消えてしまっていて読めないのですが……)その連載によると、カバーの絵柄は童話で有名なアンデルセンが1864年に自身で作った切り絵とのこと。こんな切り絵をつくっていたのかと、それにも驚きました。

     そして、OKフロートとの挌闘(というか、印刷会社との挌闘?)について書かれていました(最初、頼んでいた印刷会社ではうまく行かず、さんざん探しまわってコスモテックと出会った、という話です)。このコラム、新しいものがアップされるとバックナンバーが消えてしまうので(私の探し方が悪いだけ?)、みなさんに読んでいただけないのが残念……。

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