清盛と平家物語

著者 : 櫻井陽子

制作 : 加賀美 幸子 

• 朝日出版社 (2011年12月16日発売)

感想・レビュー・書評

[bunchoko02さんの感想 · 2015年9月17日]

平家物語を「物語」としての視点で説明しつつも、「史実」としての視点でも説明し、人物ごとにスポットを当てつつ解説してくれます。何よりも文章がとてもやさしい言葉で書かれていて読みやすく、わかりやすいです。もっとこの方の本が読みたくなりました。平家物語関連書籍何冊か読んできましたが、一番優しくて理解しやすく、言葉もとても丁寧で気持ちがいいです。あらすじや成り立ちも簡潔なので短く理解しやすく、こういう文章を書く方が増えればいいのにと個人的に思いました(笑)ややこしくて理解ができていなかった後白河の生い立ちや彼を取り巻く環境がこの本でスッキリと見えた気がしました。本中のイラストも可愛らしく味があり、また家系図などの手書きの字も温かみがありとてもいい本でした。本当にコレはおすすめです。

[京都女子大学図書活スタッフさんの感想 · 2012年10月17日]

京都女子大学図書館での請求記号は、「913.434/Sa47」です。

著者プロフィール

駒澤大学教授
著書・論文： 『平家物語の形成と受容』（汲古書院、2001 年）、『平家物語大事典』（共編、東京書籍、2010 年）、『『平家物語』本文考』（汲古書院、2013 年）など。

「2020年 『無常の鐘声 平家物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」