- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255006222
感想・レビュー・書評
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社会の仕組みをアップデートする「ソーシャルデザイナー」たちを紹介した本。それぞれ取り組んでいる課題は違うが、どれも「自分ごと」から始まっていて、問題“発見”の参考になるストーリーとそれを解決するアイデアがコンパクトにまとまっている。
個人的には山崎亮さんの、「“自分ごとにする”とは(お金だけじゃなく、地方の美味しいものでも何でも)“ぼろ儲けすること”」という言葉がすごく自分の気分とフィットしました。エゴを自覚した上で「社会のためになること」というキレイ事だけではなく、同時に「楽しめること」「(参加する人が)自分の得になる(かもしれない)こと」も巧みに仕組んでおくことが『人を動かす(=社会の仕組みをアップデートする)』ことにつながるのかなと思います。そこにあるのはクリエイティビティで、「解決する」という発想より「デザイン」するというアートな発想に近い。読み終わった時の本のタイトルへのしっくり感がハンパない。
サブタイトルに「社会をつくるグッドアイデア集」とあるだけあって、1つ1つの事例がテンポ良く読める分量なのは良いが、もうちょっと深く知りたいテーマもあって星4。入門としては最高です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の思うこうしたら良いと思うことの具体化を学べる
具体例から学ぶアプローチの発想が面白かった。特にサッカーボールソケット。 -
何だか明るい心持ちになります。
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身近に転がっているあたりまえを、自分とそこに関わっている人たち、環境と共に考え直す。
デザインって、新しいものを生み出すことに意識がむきがちだけど、何も新しいものを生み出すことが全てではなく、既存のもの、不要のものから新しい価値をつけてあげることもデザインなんだなって思いました。
大事なことが沢山書いてある本だったので、困った時にまた読みます。 -
◯噂商店街
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以前、「grrenz.jp」編集長の兼松さんのお話を聞く機会があり、以前からじっくり読もうと思っていた一冊。
事例も多く、興味深く、そして一気に読んでしまいました。社会問題の解決、というと非常に難しく感じてしまいますが、ちょっとした行動から解決に向けて少しでも進むことはできる。これは決して特別な人だけの問題ではなく、誰にでも当てはまることです。
そして、デザインの持つ力というのも改めて感じました。
本当に多くの可能性を感じられる一冊でした。
▼グリーンズが考えるソーシャルデザイン
「社会的な課題の解決と同時に、新たな価値を創出する画期的な仕組みをつくること」
▼グリーンズで紹介しているアイデアに共通しているのは、身近な地域の取り組みでもグローバル展開のプロジェクトでも、その人しか気づくことのできなかった強い問題意識、つまり「自分ごと」がきっかけになっている
▼世の中の不便に取り組むソーシャルデザインは、マイナスをプラスにする発想が大切。そのためのマジックワードが「これからの○○」
→未来を考えるモードに頭がスタンバイする
▼共感を生むためのグッドアイデア三カ条
①サプライズがある
②思いやりや愛がある
③社会問題を一気に解決する
▼これからは「正解」よりも「問いかけ」が重要になってくる
<この本から得られた気づきとアクション>
・社会に役立つ行動とは決して難しいことではない。アイデアを実行に移すことが大事だ。
・まずは、問題意識を自分のものとして考えることから始めてみる
<目次>
はじめに/ソーシャルデザインとは何か?
第1章 「自分ごと」から始める
第2章 「これからの○○」をつくる
第3章 行動をデザインする
第4章 「新しいあたりまえ」になる
おわりに -
グリーンズは知っていたけれど、
本は読んだことがなくて、
すごくヒントになった。
「自分ごと」から行動をデザインして、
結果的に社会を変えていっている
というのが、すごいし、心地よい。 -
「ソーシャル」「デザイン」という響きの良いバズワードや、単なる事例収集かのような内容に、初めは懐疑的になっていたが、読んでみると想像以上に良い。
編者がよく考えて事例を整序したり、途中にインタビューやまとめを挟んだりしているのが良いのだろうけど、確かに
「あんなこともできるな」「こんなこともやって良いんだな」とアイディアが湧き出るようになる。
グッとくるページの端を追っていたら、折り目だらけになった。
前向きになれる本。