新版 絵でよむ漢文

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  • 朝日出版社
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本棚登録 : 46
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255007045

作品紹介・あらすじ

今だからこそ、漢文が、面白い!

【入門者から上級者まで楽しめる、現代に甦る「漢文指南」の決定版!】──不況や政治やエコ…。数千年も前に、こんな進歩的な考えがあった!
多彩な絵と、漢文の第一人者による軽快な解釈・解説で、難しそうな漢文から心に響く漢文の世界へ楽しくご案内します。

◆昔学んだ漢文を、気楽に読み直せる 教科書の定番から、とくに人気のある、味わい深い作品を厳選した“イイトコ取り”のラインナップ。新たに漢文を学びたいと思う人にもオススメ。

◆絵がたくさんで、イメージが膨らむ とかく硬いイメージのある漢文も、ビジュアルが豊富に使われているのですらすらと読め、作品に対するイメージも膨らみます。
【収録されている作品の例】 春暁(孟浩然)/元ニの安西に使するを送る(王維)/春望(杜甫)/山中にて幽人と対酌す(李白)/春夜(蘇軾)/ 絶句(杜甫)/塞翁が馬『淮南子』/株を守る(韓非)/管鮑の交わり『史記』/世に伯楽有りて(韓愈)/ 学んで時に之を習う『論語』/吾十有五にして学に志す『論語』/蛍雪之功『蒙求』/胡蝶の夢(荘子)/春夜桃李園に宴するの序 (李白)

「わしは今でこそ『先生』なんて呼ばれておるが、十四まで学問が嫌いで、二十九まで自立できず、三十九まで人生を迷い、四十九まで天命をわきまえず、五十九まで自己主張ばかりで、六十九まで枯れずにギラギラしてた。ま、人生なんてそんなもんさ」(本文「吾十有五にして学に志す 『論語』為政」より)

「『絵でよむ漢文』の読み方はこうです。勉強した知識を、時がきたら実習で実践する。おもしろいじゃないか。遠くから友がくる。楽しいじゃないか。他人に理解されなくても怒らない。人格者と言えるじゃないか。
読むそばから周りの空気がきれいになってきて、気もちが開かれます。著者は言います。ここにあるのは、人生は楽しいものなんだ、前向きに生きようじゃないか、という孔子の笑い声が聞こえてくるようなメッセージだ、と。」(長田弘氏推薦)

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく文学に浸りたくて、衝動買いした本。
    有名どころと思われる漢文を取り上げており、「受験で真面目に漢文を勉強した」+「中高時代に宮城谷昌光氏にどっぷり浸かっていた」私にとっては、半分ぐらい見知ったものだったが、逆にそれがよかった。

    見開きで一節としており、挿絵、漢文、書き下し文、訳文、平易な解説文で1セットになっている。
    特に書き下し文がメインになっているので、読み易い構成だと思う。

    まったりしたい時に手に取りたい書物だ。

  •  加藤徹教授をNHKの番組で知って、弁舌は達者な上、アコーディオンまで弾きこなす姿に、高島俊男以来の逸材が現れたという感慨を覚えた。
     加藤教授の本なら間違いなし、と本書をひもとく。合間のコラムがいずれも面白い。
     「英米人が読める最も古い英語は、400年前のシェークスピアあたりである」(引用)
     わが国では1300年前の『万葉集』、中国の学生に至っては3000年以上前の古文が学べるというのは素晴らしい。エジプトのヒエログリフの如く古い象形文字がいまだに使われているのだから、現在進行中の奇跡である。

  • 絵を見たら漢文の内容がわかるつくりなのかな?と、タイトルからイメージしていた内容とは違ったけれど、高校以来、久々に漢文に触れてとても良かったです。
    漢文では、絵を「無声の詩」、詩を「有声の画」と称するとか。「江碧にして鳥逾白く 山青くして花然えんと欲す」(杜甫「絶句」より)…漢詩を読んでいると、彩り豊かな情景が頭の中に広がります。
    荘子「胡蝶の夢」も美しすぎる。
    大事なのは何か。一国の経済か、人類全体の幸福か、地球環境か。紀元前三世紀の漢文で早くもこのような問題を孔子や老子が論じている『呂氏春秋』は驚異的。
    夏目漱石の漢詩もありました。
    孫子の「風林火山」は小学5年生の頃の座右の銘σ(^-^;)
    今、最も心を揺さぶられる言葉は、
    孔子の『論語』より「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」「それを知っている人より、それを好きだという人のほうが勝っている。好きだという人より、それで楽しむ人のほうが勝っている。」教育熱心であった孔子が、生徒が自分の頭で考え、学問を楽しむことを推奨した名言です。
    「三軍も帥を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからず。」「大軍でも司令官を奪うことはできるが、一人の男でもその志を奪うことはできない。」

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著者プロフィール

明治大学教授
著書に『貝と羊の中国人』(新潮新書)、『漢文力』(中公文庫)、『絵でよむ漢文』(朝日出版社)、『京劇  政治の国の俳優群像』(中公叢書・サントリー学芸賞)、『本当は危ない「論語」』(NHK出版新書)、近著に『日中戦後外交秘史』(新潮新書・共著)ほか多数。NHKラジオ中国語講座の講師を歴任。

「2021年 『漢文で知る中国 名言が教える人生の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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