- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255007861
作品紹介・あらすじ
アメリカから、変革の波が広がる。
アメリカ人の意識が、大きく変わり始めた。抜群においしくなったコーヒー、「買うな」とうたう企業広告、地元生産を貫くブランド、再燃するレコード熱……サブプライム金融危機を受け、新たなる「ヒップスター」たちが衣食住の各所で変革の波を起こし、大企業主導の社会の中で独立した場所を広げている。私たちは無力ではない。ニューヨークに住みアメリカ文化を追い続けてきたライターが、現地で進化する「生き方の革命」をレポートする。「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第11弾。画期的なブックデザインはグルーヴィジョンズ。
感想・レビュー・書評
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アメリカで起きている事、サブプライム問題が起きてそこから転換された動き出した人々の動きが新しい価値観や消費や流通の流れを生んでいる。自分でいろんなことができるようなテクノロジーが誰でも扱える時代とその流れはうまく連動している。アメリカで起きているこのヒップな生活活動は当然日本でも起きていて、でもその場所に根ざしたものだから場所ごとに発展したり起こるムーブメントだったり人々の関わりは違う。
アメリカの文化が数年遅れでやってくるという時代は過去のものだ。ここで書かれたことは同時多発的に日本でも起きている、ただ指向性やコミュニティは町や場所によって異なる。いろんな変化の兆しは大不況の煽りや今まで通りの消費社会への疑問から始まり、新しい消費が僕らの生活を変えていく。面白いことをしている人たちがいて僕らはいつでもそこに参加できる可能性がある。アメリカで起きていることは日本で参考になるし、逆もあるはずで、でもどういうコミュニティになって文化を根付いていくのかがより目に見えるのはこれからなんだろう。
生活が変われば社会は変わっていく。もっと面白いいい消費ができるようになれば今ある問題も少しは改善されていくはず。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NDC(9版) 302.53 : 政治・経済・社会・文化事情
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マーケティングなどはさておいて、自分ができる範囲で、好きなことを初めて見ることが大事なのだと思う。
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302.5
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“ヒップ”とはヒップスター、つまり大量生産・大量消費を良しとせず、衣食住に独自の価値観を持ちながらも、デジタルの恩恵を受けているクリエイティブな人々のこと。
ポートランド、ブルックリン、デトロイトなどの地域で、彼らヒップスターによる新しい生き方が提唱されるアメリカの実例をもとに、これからの日本人の生き方を考えさせられる。 -
ブルックリンに行くと、今まで経験したことのない、新しい息吹のようなものを感じる。本著は、その漠とした雰囲気を「ヒップな生活革命」として明らかにしてくれた。
著者は、長くアメリカに滞在し、現在、ブルックリンの住む。その実体験、インタビュー等を通じた現場の生の情報から、変わりゆくアメリカ人の意識、そしてそこから生まれる新しい生活スタイルを「ヒップな生活革命」と名付けた。
ここで、著者は「新しいアメリカ人」を定義している。
一言で表現するのは難しいのだが、社会の歯車になることを嫌い、生活の充実感を重視し、人との繋がり、コミュニティを大切する。衣食住については、オリジナリティを大切にし、大量生産商品を嫌い、環境を意識する。
食の分野で具体的なところは、コーヒー、クラフトビール、ニューアメリカンレストラン。
興味深いところは、リーマンショック金融危機がアメリカ人の意識を変えるきっかけになった、としているところ。
行政の後押しもあるのだが、地域に根差した起業家意識が経済活動を押し上げている。アメリカらしいダイナミックな動きになっている。
日本でも東北震災以降、「ヒップな生活革命」的な動きが出ていて、身近に共通点を感じることもあり、そのドットが繋がれば面白い動きになるのだろう。
以下引用~
ニューヨークのような大都会で農業をする。少し前だったら想像もできなかったことが、いま現実になっています。意外にも、都会の農業には多数の利点があることが分かったのです。生産者側からすると、ビル風など田舎での農業にはない難しさはあるけれど、他方で害虫が劇的に少ないために、有機農業を行うには都会は適しています。市からすると、こうした屋上の農園には、その存在自体によって空気を浄化したり温暖化を軽減したりする効果を期待できますが、地元のレストランやスーパーに野菜を卸すためサプライチェーンが短くなり、市内の輸送トラックが減るなど環境コスト低下も見込めます。かなりの数の雇用創出が予想できることも、歓迎すべき点のひとつです。
株式会社が株主の利益を最優先に考えるのに対して、彼らが提唱した新しい企業形態は、企業の社会的責任を評価して、当該企業が「Bコーポレーション」として基準を満たしているかどうかの認定を行います。
ブルックリンを代表する企業として名前が挙がることの多いオンラインのクラフトマーケット「Etsy」では、従業員に自転車を貸し出す、食料は地域のスモールビジネスから調達する、生ごみを地元の庭園に寄付するといった努力をしていますが、こういったことが評価の対象になります。
今、ポートランドやブルックリンのような場所を歩いていて、いわゆるブランドものを持っている人をまったくみかけないなと思うことがあります。一目見て何かわかるものを身に着けるより、自分独特のスタイルで装う方が「ヒップ」なのです。
ファッションから工芸品まで、日本のものづくりのセンスや独特の感覚は、アメリカの、そして世界の最前線で活躍する作り手にも今も影響を及ぼしています。さらに今ブルックリンやポートランドで起きていることは、すでに日本の文化のそこここでも起きています。その地域の旬の食べ物を食べること、自分の周りで作られたものを支援すること、自分の手の届く範囲から何かを変えようとすること、そんな価値観で海外のコミュニティとつながり何か始めた人もいるでしょうし、日本の伝統の根底に流れる哲学から何かを吸収した人もいるでしょう。
こうしたことは日本人でも忘れがちなことですが、アメリカが危機にさらされて自らの歴史を振り返ったように、いまこそ日本人も自分の文化の核にある考え方をあらためて見つめ直してみることが必要なのかもしれません。 -
発行から結構たっているので、今更な話題もあったけど、まだまだ知らないネタもありつつ、、これからの生き方に参考になればと。
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数年前から
東京を中心に広がっている
「ライフスタイルの見直し」
みたいな風潮が、
一体何なのか
すごく疑問に感じていました。
その答えが
ここに詰まっています。
ただ、日本の今の風潮は
アメリカの一部の若者が
実践していることの
ほんの一部をコピーしているに
過ぎないと思いました。
どうして
ここ数年の間に
アメリカに住むひとたちが
自分たちの生活を見直しているのか、
その経緯を
知らないひと
知ろうとしないひとは
意外と多い気がします。
暗に真似するだけではなく
歴史、環境、社会...
どうしてそうなったのか
背景を知ることが
まず大事だと思いました。
日本オリジナルの
新しい文化を作る時にも
日本の背景を知ることが
役立つと思います。 -
2016/3/19 11
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コミュニティ、サステナビリティ、ソーシャルレスポンシビリティ…など
ブームで終わるのか
”革命”と呼べるような価値観の変容となるのか
ヒップスター≒ヒッピー?
著者プロフィール
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