圏外編集者

著者 :
  • 朝日出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255008943

感想・レビュー・書評

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  • フリーの編集者である都築氏が、編集論を語る。

  • 『TOKYO STYLE』が出たときの衝撃は忘れられない。その後も、あ、ここに来たか…という衝撃をいつも与えてくれた編集者。この仕事についたきっかけ、仕事に向き合うスタンスなどについて語り下ろした本。

    「なにかが気になったとして、検索で簡単に見つかるものは、ようするにだれかがすでにやってるってことだ。それならその記事を見ればいいことで、自分で取材する必要はない』

  • 自分の感性で道を拓いている人の言葉がたっっぷり。現代美術に関する意見もキビシく書いてあって、確かに!!と思うことが山ほどあった。自分の眼を持つって大事。

  • いろいろと身につまされる話が多いが、途中から自分が作った本の話になり、どうにも内容的なブレを感じてしまう。仕事論なら仕事論としてテーマに一貫した本にしてほしかったので、中途半端感がいなめない。ページの作りもオシャレで素敵ではあるが、都築氏のファンでなければその意図がよくわからなくなるのではないかとも思う。悪い本ではないけれど、誰かに薦められる本でもない。

  • 都築響一氏の本はこれまで何冊か読んでいるが、
    この本は自身の仕事について正面から真面目に語っており、
    これまでの著者の本とは趣を異にする。
    前半は、「昔は良かった」的な話が多くあまり共感できるところもないが、
    読み進むうちに熱量を帯び、氏の仕事に対する姿勢のすさまじさが伝わってくる。
    最後のプロとアマを分かつのは、
    「質ではなく量である」と言い切れるのは氏ならでは。
    実行するには相当な覚悟と労力があることだろう。
    打ちのめされた。

  • 都築響一は例えばリトマス試験紙。彼と交わる人間は瞬く間に、クズかそうでないかを判別されてしまう。

  • ものを作る人間全ての聖典。

  • 160210読了

  • なかなか注目されにくいテーマの取材対象を追いかけ続ける著者による、一種の編集術本。

    親しみやすい語り口だけど、出版業界をはじめ、アート、建築、音楽などさまざまな業界に対して鋭く切り込みながら、これまでの自身の活動に言及していて、とても刺激的な内容でした。

    世の中に情報を発信するって、どういうことなんだっけ?ということを改めて考えさせられました。

    作ったり表現したりしてる人なら、楽しんで読める一冊だと思います。

    でも、ここに書かれてるのは都築流のやり方。参考にしながら自己流でやりたいことについて、考えてみたくなる。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784255008943

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著者プロフィール

1956年東京生まれ。1976年から1986年まで「POPEYE」「BRUTUS」誌で現代美術・デザイン・都市生活などの記事を担当する。1989年から1992年にかけて、1980年代の世界現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アートランダム』を刊行。以来、現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を続けている。
1993年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』を刊行。1997年、『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』で第23回木村伊兵衛写真賞を受賞。現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続けている。2012年より有料週刊メールマガジン『ROADSIDERS’weekly』(http://www.roadsiders.com/)を配信中。近著に『捨てられないTシャツ』(筑摩書房、2017年)、『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』(ケンエレブックス、2021年)、『IDOL STYLE』(双葉社、2021年)など。

「2022年 『Museum of Mom’s Art』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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