本の未来を探す旅 台北

  • 朝日出版社
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本棚登録 : 109
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255010847

作品紹介・あらすじ

韓国のソウルで始まった「本の未来を探す旅」。
次の行き先は南に進路を変え、台湾の台北を目指した。
この島国でも韓国と同様に、若い世代が新しく本屋を立ち上げては、自力で出版社を始める。
東アジアでいま同時多発的に起こっている「独立」のムーブメントは、いったい何を意味し、
この先どこへ向かうのだろう? 台北とソウルの違いは、何だろう?
異なる場所と文化の中に身を置くとき、日本から見ていた「本の未来」はどう変わっていくだろうか。
今回も書店主や編集者やブックデザイナーなど、台湾の出版文化を牽引する
新世代31人に会って、じっくり話を聞いた。

感想・レビュー・書評

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  • 韓国編は、どこか繊細で社会的な意識の高さを感じたのですが、
    台湾はおおらかで柔らかい!で、より一層日本との関わりが深い。
    読んでてハッピーな気持ちになれる。
    でもどちらも本や出版の特性として大きなポイントですよね。

    繊細、社会を捉える、心を柔らかく、静かに寄り添う。

    日本の本の周りは向こうから見るとどんなイメージに映るのかな。「ユニーク」てのはあるかもしれない…

  • 韓国のソウルで始まった「本の未来を探す旅」。
    次の行き先は南に進路を変え、台湾の台北を目指した。
    この島国でも韓国と同様に、若い世代が新しく本屋を立ち上げては、自力で出版社を始める。東アジアでいま同時多発的に起こっている「独立」のムーブメントは、いったい何を意味し、この先どこへ向かうのだろう? 台北とソウルの違いは、何だろう?

    異なる場所と文化の中に身を置くとき、日本から見ていた「本の未来」はどう変わっていくだろうか。今回も書店主や編集者やブックデザイナーなど、台湾の出版文化を牽引する新世代31人に会って、じっくり話を聞いた。

  • ふむ

  • 台湾を代表する誠品書店から独立書店、老舗から一人経営の出版社までに取材し、台湾の出版ムーブメントを探った本。
    5年くらい前から台湾の書店が注目を浴びるようになり、台北に行った時に書店巡りをしたことがある。それ以来、日本のセレクトブックショップや古書店と台湾の書店との交流が盛んになったり、台湾カルチャーが次々と日本の紹介されるようになった。観光ブームもあり、当初はただオサレな面からの一過性のものになるのかと思ったのだが、さすがそうはならなくてホッとしている。
    小規模出版社の編集方針には地域編集へのヒントもあったり、独立書店の信念なども興味深い。
    複雑な歴史や社会背景を持つ台湾でアグレッシブに行動する「本屋」たちの姿は、活字離れや売上の減少が問題と言われている日本の出版および書店業界にもいい刺激になると思うのだが、どうだろうか。来年誠品書店が日本に上陸することも合わせて、今後の台湾の本屋事情に注目したい。ここでは台北だけだが、台南や高雄の書店なども見ていきたい。

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著者プロフィール

1980年生まれ。ブック・コーディネーター、クリエイティブ・ディレクター。NUMABOOKS代表、下北沢「本屋B&B」共同経営者。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)、『本の逆襲』(朝日出版社)など。

「2018年 『本の未来を探す旅 台北』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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