《新装版》夢幻外伝I (ソノラマコミック文庫)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257724070

感想・レビュー・書評

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  • 数ある夢幻紳士のパターンの中で、外伝が一番好きです。特に「夜の劇場」は何度読んでも最高。

    「私は愛を得ました。二つの愛を。清純な愛、邪悪な愛。どちらでもかまわない。いいえ、本当はどちらも両方欲しかったのだわ。」

    読むたびに痺れる名台詞です。
    「人でなし」「化物屋敷」「変化」も好き。

  • 美しくって、艶っぽくて、グロテスクで怖い漫画。
    詩的な台詞回しは絶品です。
    この魔実也が、一番人間じゃなくって人間くさいかもしれない。

  • レクター博士のような溝呂木博士と夢幻魔美也の対決「死者の宴」「冥王星」、奇妙な夫婦の怪異「海鳴りの家」、いないいないばあをきっかけに怪異を見る魔美也の友人のエピソード「いないいないばあ」など、夢幻魔美也が怪異に立ち向かう夢幻外伝第1作。

    暗示や霊感などで怪異に立ち向かう怪奇編の要素を受け継ぎつつ、「いないいないばあ」「化け物屋敷」などのように泣かせる人情噺的なものや最強姉妹と魔美也が戦う「人でなし」やレクター博士のような溝呂木博士と魔美也が戦う「死者の宴」「冥王星」や言霊で人を死に追いやる女と魔美也が戦う「言霊」などのサイキックバトルや二転三転するトリッキーな展開が上手い「凶弾」や恋愛の闇をサイコサスペンス風に描いた「夜の劇場」など、バラエティ豊かなストーリーや夢幻魔美也の情に厚い面など人間的な面が魅力的な夢幻外伝第1作。

  • 先日、冒険活劇版の方のレビューを書いた際に、「マミヤくんは若かった頃、こんなだったのね」というようなことを書いたのですが、違うのですね!パラレルワールドだったとは!

    少年マミヤくんをショタマミヤ、青年マミヤくんをシリアスマミヤと呼ぶそうです(笑)。そして私は、断然シリアスマミヤくん派。

    ひとつめに収録されている「死者の宴」からして、もう。怪しく美しいマミヤ青年が、たばこを加えながら眉をひそめるなんて。ぞくぞくします。普段はホラーなんて読まないのに、夢幻紳士だけは特別なのよね、だって絵が芸術的で、ただのスプラッタじゃないもの。などとほざいていたら、「冥王星」のピエロに心底震えあがりました。あれは、怖い。まんまと夢に出てきました。

    短編なので、話の展開がスピーディーなのと、一話一話の完成度が素晴らしい。何度読んでも楽しめます。つかみどろこのないミステリアスなマミヤ青年ですが、決してちゃらんぽらんではなくて、「言霊」で息を上らせながら犯人(という名称で良いのか)を追ったり、帽子の中の少女とゲームに興じたり。そんな一面が、彼をさらに魅力的にさせるのだから、ホラーとは違った意味で心臓に悪いです。

    手に入れられて、本当に満足。

  • シリーズのなかで個人的に外伝が一番好き。
    夢幻くんに人間味をもたせることで、ひとつひとつの話に深みがでていたように思う。それと、理解もしやすかった。
    今の綺麗な絵もいいけれど、この時期の絵柄はキリッとしていてなかなか好き。

  • 夢幻外伝。怪奇篇とあまり変わらない雰囲気ですね。
    あとがきでは私生活が見えるタイプの夢幻魔実也ということですが、親しみやすさは感じないかな。
    却って人間離れが進んで、妖艶さが増してるような気がします。
    そして次の三部作では完全に妖魔の類いに…。
    人間やめちゃってます。でも絶対おすすめです。

  • 外伝も良い!

  • 独自のペンの太さ、グロさ、多重人格探偵が薄口ならこちらは濃い口です。
    大正、昭和レトロな時代がお好きな方ならはまるかも。
    外伝というだけあって、少年版夢幻紳士も有りますが、こちらはギャグ冒険系ですね。

  • 私が高橋先生の作品と夢幻魔実也の魅力に溺れたきっかけの本です。

  • 大好き夢幻シリーズ。
    プレイボーイ魔実也にみんなメロメロです。
    (綺麗なご夫人も、妖怪も、幽霊も私も・・・)

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著者プロフィール

1956年、長野県生まれ。77年「江帆波博士の診療室」でデビュー。『夢幻紳士』『学校怪談』、『もののけ草紙』などのシリーズで人気に。独自の「怪奇幻想マンガ」を描き続ける。

「2023年 『魔実子さんが許さない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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