吸血鬼ハンターD (ソノラマ文庫 225)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
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本棚登録 : 412
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257762256

感想・レビュー・書評

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  • ずっと気になっていたシリーズ。
    文体や構造などがまさに山田風太郎の忍法帖のファンタジー版といった趣でどストライクだった。
    冒頭に「うじゃじゃけたふたつの傷痕が」という文章があって思わずググってしまった。「ただれた状態」という意味らしい。V6の『WAになっておどろう』の歌い出し、「うじゃけた顔してどしたの」は「だらしない顔」という意味か。『暗夜行路』での使用例もあった。
    閑話休題。
    去年の3月にも新刊が発売されており、現在は53冊もシリーズが続いているようだ。その超人的な持続力に唖然。さてどこまで読み進めるものかと思案に暮れる。不労所得で生きられるならシリーズ読破したい。

  • 本棚を整理していたら出てきたので、再読。これ読んでたのは高校生の頃だけどね(30年前!)。本が古すぎて、読んでるうちにページがパラパラ取れてきちゃいました。それでも読めるのは、紙の本の良いところです。

    長く続くシリーズの記念すべき1巻目。のちのDより、優しい印象。
    天野喜孝さんの表紙も好きで、ここからファンになった気がします。
    ソノラマ文庫って、今はないレーベルですね。

  • 吸血鬼ハンターD

    190225読了
    今年15冊目今月8冊目。
    #読了
    #菊地秀行
    #吸血鬼ハンターD

    初読み。世界観がすごい。ゴシックホラーとSFの超機械化を融合させている。これが82年の作品とは。
    FFシリーズの赤魔道士のモデルと聞いて読んだが、想像以上にかっこいい。

    設定、造形、展開に明かされる秘密、、
    当時のラノベは、今も古びぬ至高の小説だった。

  • 学生の時から読もうと思っていたんだけど結局今更読んでみたり。
    Dが無敵と言うかオレツエーなのは知っていたので、殆ど安心して読めた。
    そして、少し前にカーミラを読んでいたのでそれも良い感じでありました。
    でも、ドラキュラは読んでないのが悔やまれる。

  • 何度目かの再読。
    全編、作者の「吸血鬼ドラキュラ」愛が織り込まれた作品。
    忘れていた設定などを思い出し再び楽しめた。
    これ以降のシリーズでその設定は生かされているのだろうか?

    何度読んでも痛快さは衰えない一品。

  • 菊地秀行氏の「吸血鬼ハンター」シリーズの第一作目。
    あるケーブルテレビの番組欄にあった「吸血鬼ハンターD」という字面に一目?惚れして、最新作「魔性馬車」まで読み進めて7年ほどになります。
    この第一作目「吸血鬼ハンター〝D〟」はシリーズの始まりとして充分な役目を果たしています。
    超未来でありながら呪わしいほどの頽廃的な世界観は、ページの向こうから煙った砂の匂いがしそうなほどです。

    その上で猶生きる人間と貴族は相容れない存在でありながら―フェリンゴ医師の台詞にもあるような―互いへの羨望ようなものがある。それは人間と貴族、例えばグレコとリイ伯爵からは「残酷さや欲深さ」を、ドリスやダン、そしてラミーカからは「人情や恋慕」を感じ取れるように、立場違えど‘同じもの’が潜在している。
    そして何より、うら若い感じのDが、彼等の狭間でどちらにも完全になびくことなくクールに生きている。どちらにも否定され、どちらにも愛される。そして去っていく。罪な男ですね^v^
    人間と貴族が嫌悪しながら共存している世界というのがとても好きです。
    地球上でありながら非現実的な世界を実現させる話が大好きなので、氏のこのシリーズはツボに入りました。

    ―Dは何者なのか(あいつが父親なのか)という解答に行き着くストーリーはオーソドックスな感じもしますが、解答の出し方がとても巧みで、気持ちいいです。次はどんな旅が待っているのだろうと思わせます。
    Dの生きる世界と、Dの基本が詰まった一冊です。
    私の所持するこの作品は朝日ソノラマ版で第71刷モノです。
    Dの魅力が示す数字だと思います。人気があったんだなぁ!

  • 既読本

  • 読みやすい/ 古くさい/ あえて読むようなものでもない

  • もう25まででてたんだなー(´ω`*)
    すごく好きなシリーズなんだけど、永遠に完結しなさそうな気がする。

  •  中学生の時に読んだ小説。ほとんど内容は覚えていなかったけど、Dの美しさ、たくましさに惚れていましたね~。
     今、読み返すと古さも感じられず、戦闘シーンの描写がとても細やかで映像のようにうまく書かれていたのが印象的でした。勉強になります。
     わざわざ、徳島県立図書館から借りてきてくれました。わが町の図書館に感謝です。
     天野さんの表紙で、これをきっかけに天野さんの大ファンになりました。
     懐かしい思い出の一冊です。

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著者プロフィール

1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。以後、20年以上にわたりエンターテインメント小説界を牽引し続け、著作は300冊を超える。著書に『吸血鬼ハンター“D”』『魔界都市ブルース』『妖獣都市』等多数。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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