ラストリーフの伝説 (ソノラマ文庫 あ 6-1)

著者 : 秋山完

• 朝日ソノラマ (1995年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[青猫さんの感想 · 2004年11月6日]

文章を読んでいると書かれている光景が目に浮かぶということがあるけれど、この本だと香りが立ち昇ってくる気がします。嗅いだことなどある筈のないハルシオンの香りです。

[じゃりねこさんの感想 · 2010年10月9日]

　「古きよきSF」「懐かしい未来」。そんな言葉が似合う作品を書かせたら、この人の右に出るものはいないのではないかと個人的に思っている。

　同人誌時代から上手い人だなあと目をつけていた人のデビュー作。
　惑星ラストリーフで羊を飼って暮らしている朴訥な主人公が、ある日助けたのは帝星から追われている一人の少女。
　もう、この出だしからわかるように王道中の王道ストーリーが丁寧な筆致で描かれていくわけで、かといって古臭くなく、文字通りに「どこかで読んだことのあるような」「懐かしい未来」が繰り広げられていく。読後感も爽やか。

　……なので早く「葡萄畑のフレン」を出してください、ずっと新刊待っているんです　orz

[tamausaさんの感想 · 2010年1月30日]

カバーイラスト・本文イラスト / 弘司
カバーデザイン / 松倉　真由美(BGS)

[rinkさんの感想 · 2008年4月13日]

香りの起こす奇跡の話。
著者のデビュー作です。