- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784257769125
感想・レビュー・書評
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きれいにまとまっていく、タイムパラドックスものです。
普通は、「そうして歴史通り悲劇は繰り返された」か、「そうして彼らの活躍によって歴史は塗り替えられた」のどっちかの結論がでるとおもうのですが、この物語は、そのどってでもなかったです。
「時間」をテーマにしているとわかった時点で、かなり読めている部分もあるのですが、その分、現代の物語らしく、こんがらがった話になっています。
ちょっと、詰め込みすぎなところ、トントン拍子でお話が転がりすぎてしまうところはあるのかも。
でも、そういう世界設定うんぬんかんめんではなく、読み終わった後の感じは、
「あぁ、いいジュブナイルを読んだなぁ」
という気持ちです。
岩本隆雄の新しい話(といっても、出版されたのは7年ほど前ですが)を読めて、素直にうれしいです。
「イーシャの舟」が好きといっているわりに、驚くほど純の印象が残っていません。たしか、小学生ぐらいのおんなの子が、イーシャの友だちだったような……。
すると、「イーシャ」は、「鵺姫真話」の前日譚ということになるのでしょうか?
次は、大好きな「イーシャの舟」の再読です。
楽しみですが、少しこわい気もします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20090513
3日 -
いい話です。
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登場人物がとにかく愛しい。<br>
とくに少年まさる<br>
ちょっと生意気で、頭が良くて、強いくせに<br>
薄幸で、テレやなぶっきらぼうさん。<br>
もう、どんぴしゃり・・・<br>
イーシャの時小さかった純が大きくなって挫折も味わって、また成長してます<br> -
まぁ、どうせ『イーシャの舟』系だろう(事実そうなのだが)と高をくくっていたのだが、
まーさか、初っ端にプロジェクト・シティとその顔となった友美が登場するとは!!
広樹やイーシャの近況(?)も出てくるし、いや、最初の1行で買ってすぐ読まなかったことに後悔する。
でも、まぁ、結局は『星虫』にはかなわないんだけど。
『イーシャの舟』の主要キャラ、16歳になった純が主人公。
タイムスリップ・ファンタジイと言うところかな。
ラストの方のタイム・パラドックスのネタはまぁまぁ。
で、最後にまた友美が出てくんだよな……。
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絵が好きなイラストレータさんだったので衝動買いが大成功。<br>
ほかの作品に通じる伏線とか
物語の中での伏線が見事です<br>
純もまさるも大好きなキャラクター。<br>
まさるが本当にかっこい・かわいい -
星虫とかとあわせて読むともうなんともいえません。