クロノス・ジョウンターの伝説 (ソノラマ文庫 か 2-4)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
3.77
  • (49)
  • (38)
  • (70)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 311
感想 : 62
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257770107

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「クロノス・ジョウンター」はタイムマシーンの名前。過去に戻るがわずかしか滞在できず、その何倍も未来へ飛ばされてしまう。そんな危険を冒してでも目的を達成しようとする主人公。熱いね〜!これは愛です!!2作品収録。違う版で出版されるごとに1作品ずつ追加されているらしい。
    これを原作に製作された映画が「この胸いっぱいの愛を」。まだ公開中かな?
    時間を超えて、取り戻したいもの、伝えたいこと、は誰にでもあるはず。そんな人との触れ合いをみなさんも思い出してみては?

  • 読了してから時間が経ったので少しあいまいな感想です。
    SFであるのにとても現代的な感覚で、逆にノスタルジックに感じた。きっと普遍的な人間の感情を描いて、スマートな未来の中に少し人間のどんくさい一面が覗くのが、上手に悲しくも描かれていたからかも・・
    いつものごとくいっぱい泣きました。

  • ノスタルジックな連作短編集。タイムトラベルとラブストーリーがうまく融合してて、ほぼいっきに読んでしまった。
    長編よりも、短編のほうが好きかなぁ。

  • タイムトラベルものの話。
    このジャンルは、「時をかける少女」など、良書が多いですが、本書もその1冊かと。

    クロノス・ジョウンターと呼ぶタイムマシンを巡る短編集で、それぞれの話に登場する主人公が、愛する人を守りたいと言う強い想いが伝わり、切なくて、ジーンと来ます。

    また、外伝で、クロノス・コンディショナーと呼ぶ、体はそのままで心だけ昔の自分に戻る話も、良い話です。

    短編集でありながら、全て矛盾なくつながり、1冊の長編へと繋がる物語です。

  • せつないお話かな

    銀のカエルが心に残る。

  • 梶尾真治作品を読むのは初めてだったのですが、

    しまった!もっと早くに出会いたかった!

    とこの本を読み終わった瞬間に思いました。
    過去に行ったり、未来に飛んでったり。
    自由に行き来できるわけじゃなくて、
    制限があったり、代償を払わなければならないという
    設定がにくいです。

    本格的なSFというよりは、
    恋愛要素がメインな感じのお話ですが、
    とても面白かったです。

    次に読む梶尾作品に迷い中です。

  • タイムトラベルものの短編がいくつか入ってます

    全てに共通するのはタイトルにもあるクロノスジョウンターというタイムマシン

    過去へのタイムトラベルの代償は、遡った時間と回数応じて逆に未来に飛ばされる。

    どの作品もいいけども「吹原和彦の軌跡」が一番好き

    恋愛って労力と時間を相手に割くことだと思ってる僕の理想

  • 恋愛を軸にしたタイムトラベルもの。

    この手の話では、タイムパラドックスを避けるために
    “過去の人間に身分を明かしてはいけない”っていうのは
    厳しく禁じられると思うんだけど、割とポンポン明かしちゃうのね(笑)

    他にもややご都合主義的な部分が気になるものの、
    それも時の神=クロノスの奇跡なのかな、と。

  • ハードSFではなく、SFを使ったラブストーリーといった方が近い。ただし、時間SF特有の過去と未来における矛盾とその解消といったところが興味深く書かれている。
    タイトルの「クロノス・ジョウンター」とはいわゆるタイムマシンのことである。しかし、"完全な"ものではない。いくらかの制限がある。そのために、引き起こされる物語がつづられている。

  • タイムトラベル・ラブストーリーの達人、梶尾真治の人気作。
    クロノスジョウンターというタイムマシンをめぐる男女の物語。
    版を改める際に何度も新作を増補しており、作者の相略を感じさせるシリーズである。

全62件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梶尾真治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×