サンドランダー (サンC)

御厨さと美

• 朝日ソノラマ (1983年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[深川夏眠さんの感想 · 2013年5月30日]

1980年代前半のSF（＆ちょっとだけファンタジー）掌短編マンガ集。
迫力ある画面とキチキチしたネームが特徴か。
惑星開発などが主なテーマだが、
シニカルというか、斜めな目線を感じる。
表題作「SANDLANDER」は、惑星再生計画の担当者が、
海が消滅して岩と砂ばかりになり、過酷な環境故に流刑地に選ばれた星で、
僅かな酸素しかないその地で生き延びた「反乱軍」の子孫と接触する話。
同系統であるかのように名前を並べるのが適切か否か、わからないが、

　諸星大二郎＞＞＞星野之宣＞＞＞＞＞御厨さと美

って感じかもしれない、自分の好みとしては。

著者プロフィール

1947年・長崎県出身。70年代に彗星のように現れた気鋭漫画家。「ノーラ」「裂けた旅券」「イカロスの娘」などの作品で、セクシーな美女、航空機やバイクなどリアルなメカ描写、圧倒的な画力で人気を得る。手塚治虫からの信頼が厚く、アニメ映画『火の鳥2772』ではメカデザインを担当、さらに、このコミカライズ版の作画に大抜擢された。

「2019年 『火の鳥2772 愛のコスモゾーン ［カラー完全版］』 で使われていた紹介文から引用しています。」