本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784259547066
作品紹介・あらすじ
人生が人それぞれであるように、農業もまた環境によって多種多様、さまざまであり、農業に勝ち負けはいらない。この本は、同じ未来と価値観を共有する人たちへの連帯のメッセージである。みんな百姓になろう。
感想・レビュー・書評
-
以前紹介した山下惣一さんの最新作。
今70歳、佐賀県在住の現役農家の著者。
50年間日本という国で農家を続けてきて思うことをざっくり、日本の様々な環境をばっさり切っていて、痛快でおもしろい。
「食」は特に興味があるテーマだけれど、農家の方の意見ってじっくり読む機会がなかったかもしれない。
興味がある方はぜひ一読を!
「日本の養豚は1960年、全国の養豚農家は80万戸、一戸平均の飼育頭数は2.4頭、・・・それが2003年は9430戸、一戸平均は1万311頭、この数で養豚自給率55%をささえてきたのである。日本の養豚こそは農業の効率化、構造改革の優等生なのだ。」
・・いかに大規模化を進めても、海外から輸入される安いお肉にはかなわない。養豚農家は次々に廃業に追い込まれる。それでもやっていくにはどうすればいいか?それこそ豚にとっては不幸せな環境で育てられるしかない。これが他の一次産業にも起こっていること。(米、野菜、鶏肉、などなど)なぜこうなったかは、政府の‘お役所的’方針。でも日本は日本独自の農業文化があって、それを守っていこう、消費者も支えていこうという改革も少しずつ草の根レベルでは進んでいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示