こころを診る技術 精神科面接と初診時対応の基本

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  • 医学書院
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本棚登録 : 31
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260020206

作品紹介・あらすじ

「精神科における標準的な面接および初診時対応はどうあるべきか?」についてまとめた実践書。よい患者-医師関係を築く第一歩となる初回面接を中心に、精神科面接の基本的な心構えから具体的な話の聞き方・伝え方、特に注意して聞くべきポイントまでを幅広く、具体的に解説。診断基準・ガイドラインの用い方や薬物療法に関する考え方など、長年臨床家として活躍してきた著者ならではの技術や心得なども豊富に盛り込まれている。

感想・レビュー・書評

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  • 最近の精神科領域に置ける診断基準がDSM-5などの操作的診断基準が加わった。チェックリストのように項目があるかないかを判断して、その合計点数で診断するという方法が主流であるが、診断する若手精神科医たちはその項目に左右され真の疾患像を捉えられていないことに著者は疑問を呈している。
    様々な精神療法があるが、それらはっきりとしたエビデンスがないものも多い。また薬と同じように効果だけでなく何気ない精神面談が思わぬ副作用を招き得ることも理解しながらきっちりとした適応を考え、治療に臨むべきだと警鐘をならしていた。

    医師が一方的に話をするのではなくしっかりと患者の話を聞く姿勢が重要だとする著者の考え方は賛同できた。

  • WM143

    精神科診療でもっとも大事ともいえる医療面接
    プライマリケア医にとっても重要な技術
    バランスよく簡潔な内容で読みやすい
    精神科研修はじめに読んでおきたい

    以下出版社webから転載;
    『「精神科における標準的な面接および初診時対応はどうあるべきか?」についてまとめた実践書。よい患者-医師関係を築く第一歩となる初回面接を中心に、精神科面接の基本的な心構えから話の聞き方・伝え方、特に注意して聞くべきポイントまでを幅広く、具体的に解説。診断基準・ガイドラインの用い方や薬物療法に関する考え方など、長年臨床家として活躍してきた著者ならではの技術や心得なども豊富に盛り込まれている。』

    第1章 なぜ精神科は面接が大切か
    第2章 知っておきたい医療面接の基本
    第3章 症例と解説でみる精神科の初診時面接
     1 うつ病が疑われる症例
     2 心気症が疑われる症例
    第4章 診療の基本
    第5章 初診時面接・初期対応
     1 診療の枠組み
     2 面接の姿勢と方法
     3 病歴や精神症状の尋ね方
     4 診断の考え方
     5 対応の基本
     6 治療方針の伝え方
    第6章 通常の外来での精神科面接と対応
     1 頭に置いておくべき大原則
     2 対応のポイント
     3 臨床に役立つ精神分析の知識
     4 精神療法や面接の副作用
    第7章 場面や患者ごとに検討すべき対応
    第8章 症状評価・操作的診断基準の考え方
     1 症状評価
     2 操作的診断基準
     3 治療ガイドライン
    第9章 薬物療法の大原則
    第10章 診療録の書き方

  • 心惹かれる部分があり、手に取りました。

    適切な面接には精神医学、心の問題に関する知識が不可欠である、というくだりに、自分たちも同じだと思いました。

    最近、面接技法にばかり気持ちが向いていたので、その「前提」である専門知識の重要性を改めて指摘され、身が引き締まる思いでした。

    連携においても、つなぐ先にいる人が、どのような専門性を持つ人で、どのような情報を、どのように活用していくのかを理解しておけば、適切な情報を提供することができ、スムーズにつながっていくと思うので、その意味においても、自分の専門分野だけでなく、つながっていく領域の方々の専門性についても理解を一層深めたいと思いました。

  • 北里大学医学図書館OPACへ
    http://saosrv.kitasato-u.ac.jp/webopac/newexe.do?pkey=BB10116015

  • どんな技術でも基礎は大事である。精神科医にとって面接というのは外科医にとっての手術と同じである。ただ外科医の手術はある程度公開されることで透明性が担保されるが、面接にはそれが薄く、透明性を保たない限り、その発展はない。これまでも面接のバイブルは何冊かあったが、激変している現代精神医療のバイブルとなる本の一冊と思われる。初心者向きの本であるが、ベテラン医師が基本を学び直すことで、現在の自分自身の技術の見直しになるものと思う。

  • そんなものあるんだろうか?と思うかもしれないけれど、しっかりとした問診をとり、きちんとした対応をする、ということが伝達可能で評価しうる「技術」だということが分かります。
    精神科の研修医のために書かれたような本ですが、プライマリケア医にとってもとても勉強になりました。

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