- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260024914
作品紹介・あらすじ
統合失調症患者に対する薬物治療について、薬剤の選択や用量、投与期間などの基準をまとめた学会編集のガイドライン。初発時、再発・再燃時、維持期、治療抵抗性など疾患の段階・状態ごとに、「継続投与か、中止か」といった臨床家が判断に迷う状況について可能な限りエビデンスに基づいた対応策を提示する。本文は全編クリニカル・クエスチョン形式を採用。
感想・レビュー・書評
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◆内容
統合失調症の治療の中でも、薬物療法に限定したガイドライン。
日本における科学的エビデンスに基づいたものとしては初めてである。
2015年より日本神経精神薬理学会のホームページ上で掲載・公表されていた
ものを書籍化した。
◆東邦執筆者
辻野尚久(東邦大学医学部精神神経医学講座・講師)
第5章 その他の臨床的諸問題 p.93-147
◆東邦所蔵(M3.76 : N)
https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB00288393 -
WM203
日本神経精神薬理学会webに資料あり
http://www.asas.or.jp/jsnp/csrinfo/03.html
第1章 初発精神病性障害
CQ1-1
初発精神病性障害に対して,好ましい抗精神病薬はどれか?
CQ1-2
初発精神病性障害で最適な抗精神病薬の用量はどのくらいか?
CQ1-3
初発精神病性障害において,抗精神病薬の治療反応を判定する
最適な期間はどのくらいか?
CQ1-4
初発精神病性障害の再発予防効果における抗精神病薬の
最適な治療継続期間はどのくらいか?
第2章 再発・再燃時
CQ2-1
統合失調症の再発・再燃時,切り替えと増量のどちらが適切か?
CQ2-2
統合失調症の再発・再燃時,有用性と推奨用量について
エビデンスのある抗精神病薬は何か?
CQ2-3
統合失調症再発・再燃時に,抗精神病薬の併用治療は
単剤治療と比較してより有用か?
CQ2-4
統合失調症の再発・再燃時に有効性,副作用において,
単剤治療と抗精神病薬以外の向精神薬併用とどちらが適切なのか?
第3章 維持期治療
CQ3-1
維持期統合失調症患者において,
抗精神病薬の服薬中止と継続のどちらが推奨されるか?
CQ3-2
維持期統合失調症患者の抗精神病薬治療において,
再発率減少や治療継続に好ましい薬剤はどれか?
CQ3-3
抗精神病薬の持効性注射剤(LAI)は経口薬に比して有用か?
どのような患者に対して使用すべきか?
CQ3-4
維持期統合失調症において,抗精神病薬の減量は有用か?
CQ3-5
安定した維持期統合失調症の経口抗精神病薬薬物治療における
適切な投与間隔はどのくらいか?
第4章 治療抵抗性
CQ4-1
治療抵抗性統合失調症におけるクロザピン治療は有用か?
CQ4-2
クロザピン治療が有効な症例に副作用が生じた際の対処法は何か?
CQ4-3
クロザピンの効果が十分に得られない場合の併用療法として
何を選択すべきか?
CQ4-4
クロザピンを使用しない場合,治療抵抗性統合失調症に対して
修正型電気けいれん療法(m-ECT)は有用か?
CQ4-5
治療抵抗性統合失調症に対する,クロザピンやECT以外の
有効な治療法は何か?
第5章 その他の臨床的諸問題
CQ5-1
精神運動興奮状態に対し推奨される薬物療法はどれか?
CQ5-2
統合失調症の緊張病に対し推奨される治療法はどれか?
CQ5-3
統合失調症の抑うつ症状に対してどのような薬物治療が有効か?
CQ5-4
統合失調症の認知機能障害に対して推奨される薬物治療法はあるか?
CQ5-5
病的多飲水・水中毒に対して推奨される薬物治療法はあるか?
CQ5-6
錐体外路系副作用に推奨される治療法および予防法は?
CQ5-7
悪性症候群に対して推奨される治療法はあるか?
CQ5-8
抗精神病薬による体重増加に対して推奨される治療法はあるか?