こころの病を診るということ 私の伝えたい精神科診療の基本

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  • 医学書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260030205

作品紹介・あらすじ

卓越した臨床家として名高い著者が、自身の臨床哲学および具体的な診療の仕方についてまとめた一冊。待合室での様子や問診票から読み取れること、問診の進め方、生活史のとらえ方、診断、そして治療と、実際の診療の流れをひと通り網羅。約40年にわたる臨床経験で蓄積された理論と技術を、次世代の精神科医に余すところなく伝授する。

感想・レビュー・書評

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  • 尊敬する精神科医の一人。えらい立場なのに、臨床に対する姿勢がすごい。

  • 安全で安心できる存在であるという雰囲気か伝わる言葉や振る舞い
    柔らかく、穏やか
    一人の人間
    つらさを翻訳し代弁すると家族の気持ちが引き出せて患者に伝えることができる

    話せることだけ話してもらう
    心を読み取られる不安∶時間がかかる、少しずつ考えていくことが治療、という内容を伝える

    幻覚妄想はサラッと聞いたほうがいい∶固定化、強化防ぐ

    本人の問題でなく病気であることを伝え、回復すると伝える

    人生と生活を良いものにする
    保存的、支持的が基本
    聞きすぎない

    自己肯定は容易なものではないし、できず迷い悩むこが人間。他者に肯定されることで初めて可能になるのかも。迷い悩みながら次第に自己肯定感を感じられるようになってほしい
    迷いの中に結論が見えてくる、そっと後押しするような助言
    助言を受けて考えを整理し、患者さん自身が決定するのが望ましい

  • 精神療法の一般的な教科書に書いていないでも非常に基本的で肝に銘じなければいけない大事なことが書いてある本。襟を正しながら興味深く読ませていただきました。

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著者プロフィール

公益財団法人慈圭会精神医学研究所所長・川崎医科大学名誉教授

「2020年 『こころの科学215』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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