たったひとりのきみ: たいせつなきみ4

  • フォレスト・ブックス
4.82
  • (10)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784264021339

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • カエデの木で出来たウイミックは最高!
    マツやレニはまぁまぁ、
    ヤナギの木は弱くて最低…


    その弱いヤナギの木でつくられたのが
    村でたどひとり、パンチネロだけでした。



    ヤナギの木は弱いよね。くねくね曲がるし、きずつきやすいし、根っこもあさいわ。ヤナギの木のウイミックなんて、だれだってやよね。。。


    周りからの心ない声に傷つき、悩むパンチネロ…


    「どぅしてぼくは、
     ヤナギなんかでできてるんだろう」


    エリが尋ねます
    「じゃあ何でできたら良かったんだい?
     カエデかい?…カエデなら良かったのかい?」


    パンチネロは黙ります。


    エリはつづいて、
    「わたしが何もかも分かったうえで、おまえをこしらえたと思わないのかね?
     ....

     おまえは、ありのままでいい。おまえはわたしが望んだとおりのウィミックなのだから」



    「ヤナギには、ヤナギにしかない良さがあるのさ」



    ある日パンチネロは、川に落ちそうなカエデのウィミックを助けます。
    今まで悪口をゆっていた村の人々は、パンチネロを褒め称え、どうしてこんなことができたのかと、口々に聞きました。



    「ぼくが、ヤナギの木でできているからさ」
    パンチネロはそう言って、にっこり笑った。


    ほかのだれともかぶらない、自分にしかない良さがみんなある。わたしの良さは、何だろうなって読み終わった後すこし考えた。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • どの木で作られたって、自分自身は変わらない。人間で言うとどこの出身だって、その人自身を示すわけじゃない。そういう事を教えてもらっているのかなって感じました。誰かと比べたってその人の価値が変わるわけじゃないという気持ちを幼いころに読んで学びました。
    すごく大好きな絵本!落ち込んだ時や寂しくなった時に読みたくなるシリーズ作品です。子どもの読み聞かせにも使えらと思うし、中学生以上にもおすすめしたいです。

  • シリーズ4作目。一番好きです。今までのお話もとてもわかりやすかったのですが、これが一番宗教くさくない。なので、お話を理解する上でキリスト教のことを考えなくていいのと、結末が最も分かりやすいと感じました。
    シリーズ通して、頭に残る絵で優しい語り口もそっと残ります。ふとした時にパンチネロのことを考えてしまいます。めっちゃ凹んだ時に読みたくなりそうだ。私は私のままで、あなたはあなたのままでいいんだよ、と言ってくれるお話です。

  • たいせつなきみシリーズ2,3より個人的に好きかも。

    今回は木彫り人形達は何の木で作られているか、
    どこの森で作られているかで、わけへだてを始めてしまう。
    結果的には彫刻家のエリの話、ある事件(?)をきっかけに
    自分は自分の木でよくて、自分の木にしかない良さがあると
    気づく。

    この人の本は子ども達に読みきかせしたいのばっかだわ。

    たったひとりのきみ
    ヤナギには、ヤナギにしかない良さがあるのさ

  • 木彫りのウイミックたちは自分たちの身体の材質に一喜一憂する。私たちも同じ肉体を持ちながらも、丈夫な人もいれば、丈夫でない人もいる。弱さの中にある者にとっては、『なんで私はこうなんだろう…」って考えてしまう。もっと豊かな家に生まれていれば…。別な環境で育っていれば…。もっと強ければ…。 
     そんな私たちにやさしく語りかける。「おまえはわたしが望んだとおりの者。あなたはそれでこそ最高なのだ。」と。 誰かと比べる必要はもはやない。「たったひとりのきみ」なのだから。

  •  一人一人違うのは、それぞれに違った役割があるから…
     ルケードさんが伝えたいことは、本当にシンプルで、とても大事なことばかりです。
     「たいせつなきみ」シリーズは、どれも心に響きます。

  • 子供ひとりひとりが大切であるとわかってほしくて買いました。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1955年米国テキサス州生まれ。
現代米国のキリスト教界で最も強い影響力を持つ作家の一人。
現在もテキサス州サンアントニオのオークヒルズ・チャーチに牧師として奉仕。
優れた霊性で知られ、国内でも知名度が高い。
国内では複数の作品がいのちのことば社から刊行されており、福音派に人気がある。
代表作は絵本『たいせつなきみ』(いのちのことば社)。

「2020年 『ひと時の黙想 主と歩む365日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マックス・ルケードの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×