- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784264026815
感想・レビュー・書評
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生や愛、自然、喜び、幸せ…いろいろなことを考えさせられた。当たり前に日常を送っている上で「生かされている」という認識を得るのは難しいと思う
。病気などが自分に起こることで、そういう認識や実感が生まれてきやすくなるのかもしれない。
作者の創作に込める想いが伝わってきて感動した。
一日に2時間ほどしか出しきれない体力、精神力を使って、作品を描きあげる。その情熱がすごいと思った。また書くことを一日一日楽しんでやっている姿勢にとても尊敬の念を覚える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私の心に染みた星野さんの言葉
まさしくザ・星野ワールドです。。
幸せっていうのは、過ぎてから気づくことが多いようです。
過去の苦しみが後になって楽しく思い出せるように、
人の心には仕掛けがしてあるようです。
人間に生き甲斐を与えてくれるのは、自分のためだけではなく、他人の幸福を祈れるようになることではないでしょうか。
いのちというのは、自分だけのものじゃなくて、だれかの
ために使えてこそ、ほんとうのいのちではないかと思いました。
何か人の役に立てた時、いのちがいちばん躍動していると思うと同時に、自分自身の中にも感謝の気持ちが出てきます。
病気とか怪我っていうものに、最初から「不幸」っていう肩書きはついてないんじゃないかと思うんですね。
それをつけるのは、まず人々の先入観、それから、その人のそれまでの生き方の問題というか。
幸せってなんだろう。
喜びってなんだろう。
ほんの少しだけれどわかったような気がした。
それはどんな境遇の中にも、どんな悲惨な状態の中にも
あるということが。
苦しみによって苦しみから救われ、
悲しみの穴をほじくっていたら
喜びが出てきた。
生きているって、おもしろいと思う。
苦しい毎日だけれど、
生きているって案外よいものだなと思いました。
人間も弱く淋しい生き物だけれど、
でも、どんなに弱くても、
生きていてよいのだと思いました。
生きなければいけないのだと知りました。
もしかしたら、本当に美しいものは、
自分の生命と引き換えにしなければ
得られない程のものではないだろうか。 -
【配置場所】特集コーナー【請求記号】914.6||H【資料ID】10802010
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詩と写真が美しい。
一度読み終わり、もう一度読んでみたら、星野さんの言葉がグンと深く心にしみ込んできました。
とても爽やかな読み心地でした。
http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-1112.html
怪我をして全く動けないままに、将来のこと、過ぎた日のことを思い、悩んでいた時、ふと、激流に流されながら、元いた岸に泳ぎつこうともがいている自分の姿を見たような気がした。そして思った。
「何もあそこに戻らなくてもいいんじゃないか……流されている私に、今できるいちばんよいことをすればいいんだ」 (P52)