命を狙われるほど時代を変えた男が、
人生最期に告白したキリスト教信仰
明治維新のキーマンの一人として大きな役割を果たした、勝海舟。日本の革命に貢献しただけでなく、実はキリスト教との関わりも浅からぬものがあった。
幕閣時代からキリスト教に寛容で、厳しい罰則より「黙許すべし」という意見を上奏していた勝。その周囲には、クリスチャンが多く、その交わりの中でキリスト教の香りに触れていた。また、漢訳聖書にも親しみ、時折、書にしていた。死の2週間前には、信仰告白をしたという記録も残る。晩年、アメリカ人医師が、勝の口から「私はキリストを信じる」という告白を聞いたという。
なぜ、彼はそのような告白に至ったのか。
勝海舟が最期に見た真実とは―。
勝の歩みを通して、神が人に臨まれる軌跡を追う。