「弱さ」のむこうにあるもの イエスの姿と福祉のこころ

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  • いのちのことば社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784264033530

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  • 互いの「弱さ」を理解しあう。家族や気の合う人たちとはそういう関係にあることにあらためて気づいた。

    「弱さ」を安心して打ち明けられる関係性がなぜ大事なのか、聖書の話を通して様々な視点から考えることができた。

    かなり前になるが、「存在は行為に先行する」という言葉を神谷美恵子の『人間をみつめて』で見つけた。長島愛生園で暮らす「連ちゃん」のエピソードと共にずっと心に残っている。

    「doing」より「being」である。

  • 社会福祉とキリスト教信仰との関わりを、ナウエン的な視点で論じている。特に著者自身のいくつかの体験談が心を打った。

    社会にはさまざまな苦しみの中で「救い」を求めている人々がいる。しかし、キリスト教神学はどうしても教会(業界)用語で語るため、アウトリーチが難しい。その点、本書のように社会福祉としての語りは大変有用であると感じた。

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著者プロフィール

1965 年福岡県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(社会福祉学)。現在、同志社大学社会学部教授。日本社会福祉学会前会長、日本キリスト教社会福祉学会現会長。
著書に『J. アダムズの社会福祉実践思想の研究』(川島書店、第5 回福武直賞受賞)、『対人援助の福祉エートス』(ミネルヴァ書房)、『社会福祉と人権』(同)、『「弱さ」の向こうにあるもの――イエスの姿と福祉のこころ』(いのちのことば社)、『宗教と対話――多文化共生社会の中で』(共著、教文館)、『良心学入門』(共著、岩波書店)ほか。

「2023年 『ジョージ・ミュラーとキリスト教社会福祉の源泉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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