おにいちゃんがいてよかった (いのちのえほん 13)

著者 :
  • 岩崎書店
3.45
  • (3)
  • (5)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 93
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (23ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265006236

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • お兄ちゃんが死んでしまった。
    残された妹を中心とする家庭のお話です。
    くらーい雰囲気ではありません

  • あとがきをちゃんと読んでください

    残された子が おにいちゃんがいてよかった って心から思えるように おとなはその子のこともちゃんと大事にしてあげなきゃいけない

  • 病院図書室のグリーフ・ケアの一冊と紹介されていて、図書館で借りた。

    聖路加国際病院小児科の医師による絵本。
    みなみちゃんの視点からおもう、いまはなきおにいちゃんのこと。

    涙がぼろぼろ出てくる。
    みなみちゃんはそれを抱えている。
    おにいちゃんに語りかけている。
    おかあさんやおとうさんに包まれている。
    色と輪郭がやさしい。

  • 幼いころ兄弟を亡くす事は、悲しいね、親の病院通いの間るすばんするのも心細いよね・・・

  • お兄ちゃんを亡くした妹を主人公にした絵本。
    今はもういないけれど、お兄ちゃんの誕生日は彼が大好きだったケーキを家族で切り分けて食べる日になっています。

    お兄ちゃんが亡くなって何年になるのかは書かれていないけれど、主人公のみなみちゃんは兄の死を今は穏やかに受け止めているのかなと感じました。

    幼くして病気で亡くなる子ども本人や両親はもちろん、きょうだいもなにかと我慢を重ね続けて辛いということ。

    >病気が始まった時から、きょうだいたちへも心くばりをすべきです。

    子ども達を見つめ続けてきた小児科医の細谷さんだからこそ書けるお話だと感じました。

  •  亡くなったお兄ちゃんの誕生日にお兄ちゃんが好きだったケーキを買いに行きました。みなみちゃんは一緒に遊んだ事や一人で留守番をして寂しかった事を思い出しました。お兄ちゃんの闘病中から寂しい気持ちでいっぱいでしたが、両親に感謝され、お兄ちゃんとの楽しい思い出を思い返すうちに、お兄ちゃんがいてよかったと思うようになりました。
     お兄ちゃんの死を受けて寂しい思いをしたみなみちゃんですが、両氏や周りの人に助けられ、素直な子に育っていきます。両親のみなみに対する細かい気遣いも書かれています。いのちの重さについても考えさせられる絵本です。

  • 低学年、中学年向け

  •  わたしがだいすきなケーキ、あれ。だけど、きょうは、おにいちゃんのすきな、あのケーキ。
     この公園、おにいちゃんときたっけ。わたしの、にじゅうとび、お兄ちゃんは、車いすからニコニコみてた。

     この絵本は、おにいちゃんが病気で亡くなり、残された妹のお話です。病気になった子もつらく厳しい体験をしますが、残された兄弟も、深い悲しみを経験することを知りました。この絵本を読み、悲しみも喜びも、わかちあってこそ家族なんだなぁと思いました。

    【細谷先生の「あとがき」から】
     病気が始まった時から、きょうだいたちへも心くばりをすべきです。病気の話をされても、ひとごととしてしかとらえられない子も、まれにはいますが、おるす番やお手伝いが多くなり、ずっと長い間つらい思いを強いられるかれらにとって、おとなが時間をかけてまじめに話をしてくれたという記憶がのこるだけでも意味があります。きょうだいも闘病のチームの一員に加えておけば、いよいよ病気の子が治らなくなった時にも、きょうだいとしてどんなふうにかかわっていきたいのか、かれらの希望をきくこともできます。できるかぎり長く、家族といっしょに過ごせる時間を確保するのも大切です。そばにいるということは、きょうだいにとってとてもつらい体験ですが、「死」を身近で考えることこそが、今後の悲しみをのりこえる力になると思います。宗教的なフィーリングや同じような境遇の子同志の話し合いも、とても大きな助けとなります。

  • 「いのちのえほん」というほど直接的ではないけど、そういう意図を持って書かれた絵本。
    みなみちゃんが死んでしまったおにいちゃんを思い出すお話。
    兄弟の死を受け入れる過程と、家族による残された妹へのケアの様子が描かれているけど、ちょっと示唆に富みすぎているというか、内容的なものはあまり感じられませんでした。生死について描かれるわりには悲しみの表現が少ないけど、漠然と「大切な人がいなくなる」ことを伝えたいのならこれでいいのかもしれません。
    幼稚園生向き?

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1948年山形県生まれ。72年東北大学医学部卒業。聖路加国際病院小児科の小児科部長、副院長を経て現在同病院顧問。専門は一般小児科の他、小児がん、小児のターミナルケア、育児学

「2020年 『いつもいいことさがし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

細谷亮太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×