- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265006335
作品紹介・あらすじ
原発事故後、福島で牛たちの声なき命を守る
この絵本は、福島原発の警戒区域内に取り残された「希望の牧場・ふくしま」のことをもとにつくられた絵本です。
「希望の牧場・ふくしま」では、餌不足の問題が深刻化していくなか、今も牛たちを生かすための取り組みが続いています。
東日本大震災のあと発生した原発事故によって「立ち入り禁止区域」になった牧場にとどまり、そこに取り残された牛たちを、何が何でも守りつづけようと決めた、牛飼いのすがたを描きます。
売れない牛を生かしつづける。意味がないかな。バカみたいかな。いっぱい考えたよ。
「オレ、牛飼いだからさ」
感想・レビュー・書評
-
〝「牛飼い」って、知ってるか? 牧場で牛の世話して、暮らしてる。それが牛飼いだよ。簡単だろ?...でも、あのでっかい地震の後は、簡単じゃなくなった。うちの牧場は、原子力発電所の近くにあったからだ...放射能が広がって、皆が逃げた。町には誰もいなくなった...世話する人間をなくした動物たちは、次々と死んでった...オレは残った。放射能は怖いけど、しょうがない。だってオレ、牛飼いだからな・・・〟取り残された牛たちを守り続けけようと決心した、牛飼いの姿を描いた、心を痛打される森絵都サン作・吉田尚令サンの絵本。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023.1.26 5-3
2023.1.12 6-4
2022.11.17 5-1
*
2021.06.24 5-1
10分弱 -
東日本大震災
福島の原発の放射能汚染のため、立入禁止区域になった牧場
牛飼いだから
牛にエサをやって、掃除して
国からは殺せと言われたけれど
そんなことしたくない
牛は震災前より増えた
近くの牧場から託されたり、野良の牛が合流したり
いつしか牧場は希望の牧場と呼ばれるようになった
読み聞かせ時間は7分半くらいです
-
深い…。色んな事を考えさせられる。良い悪いは誰が決めるんだろう。正しさって何だろう。
ただ生きる事が、生きている事が、命そのものが、あるべくしてあるのを許されない苦しさ。
希望の中にある絶望。それは経験した人にしか分からない。
それでもやり遂げる人がいるから、希望となるのかもしれない。 -
ただそこに暮らしていただけで、あたりまえのことをあたりまえにしていただけなのに、こんな思いをしてる人たちがいて、それでもそんなもんだって誰が言えるんだろう。
何度読んでも、緑の田んぼのページと、星空のページで涙がでる。 -
小中~小高 3.11で起こったことを知って、考えなければならないこと。
-
5、5じゃ足りないな。
なんでもいいからとにかくひとりでもいいから、おおくのひとに読んでほしい。 -
実話をもとにした絵本。
テキストが力強く、絵もそれを支えている。
このようなテーマの絵本は多くの人に知ってほしい。
-
夏読74冊目。
震災後の福島で、汚染された土地で、ただ牛飼いだからという理由で、殺処分せず牛を飼い続ける。
牛にとって、汚染されているかどうかは関係ないから。
希望という言葉の重みを感じさせられた。 -
Y
3歳10ヶ月
K
6歳2ヶ月