ほろづき: 月になった大きいおばあちゃん (のびのび・えほん 7)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 92
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784265034673

感想・レビュー・書評

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  • 「また来てね」「また来るね」と言って約束を果たせないまま大きいおばあちゃんは亡くなってしまった。
    でも形は無くなってもそばにいるんだなって伝わってくるお話でした。
    あの訛った言い方にとても温かみを感じた。

  • ひいおばあちゃんのことを描いた絵本。亡くなってもその存在をかんじるおばあちゃんのことを想うとちょっと切ないような、安心するような気持ちになります。

  • 田舎のおばあちゃんと孫のお話。
    おばあちゃんは亡くなってしまう。

    私の周りにも、「おおきいおばあちゃん」と区別している友達がいました。
    祖父母の死は子供が一番始めに実感する「死」であることが多いと思います。優しいお話です。

  •  ユキの大きいおばあちゃんは、年に二回しか遊びに行けない遠い北の島に住んでいます。方言の強い大きいおばあちゃんの言葉は分からなくても、ユキは大きいおばあちゃんと一緒に楽しい時間を過ごします。しかし、大きいおばあちゃんは亡くなってしまいます。
     大きいおばあちゃんが亡くなって、火葬した日、雪の切れ間から丸い月が見えました。ユキは大きいおばあちゃんが月になって照らしてくれていると気付きます。
     大きいおばちゃんは、自分がいなくなっても月になって見守っていてくれるという解釈は、心がとてもあたたまりました。

  • 低学年、中学年向け

  • 沢田としき・著

    <あらすじ>
    夏休み、大きいおばあちゃんのうちに遊びに行った。大きいおばあちゃんは「またおいで」と見送ってくれたが・・・。

    <ひとこと>
    読んでいるうち涙がポロポロこぼれてきた。いなかのおばあちゃんのことを思い出す。おばあちゃんも「またあそびにおいで」といって見送ってくれたのに・・・。でもいまでもきっと空で見守ってくれている。

  • 大きいおばあちゃんは、本当に大きい。
    小さいけど大きい。

    ………

    おそうしきの夜、
    空に大きいほろのような雲がかかり、
    なみだみたいに、ポツリポツリと雨がふった。
    けれど、すぐにやんだ。
    風がゆっくりと雲をはこび、
    雲のきれまから、まるい月が出てきた。

    ………

  • なつかしい田舎の風景を思い出す1冊。
    元気だったおばあちゃんが月になって
    私たちを見守っていてくれる。

    じーんとしたあと
    ほんわか心があったかくなる本です。

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著者プロフィール

沢田としき 沢田としき1959年青森県生まれ。アフリカや中南米の音楽が好き。文・絵をひとりでやった絵本に「アフリカの音」(講談社/日本絵本賞)「ほろづき」(岩崎書店)「ちきゅうのうえで」(教育画劇)、共著の絵本に「ピリカ、おかあさんへの旅」(福音館書店/児童福祉文化賞)「あくびでねんね」(福音館書店「こどものとも0,1,2,」2009年3月号)などがある。アフリカ子どもの本プロジェクトのメンバーとして2008年ケニア・シャンダ小図書館作りに関わる。

「2009年 『エンザロ村のかまど』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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