アラルエン戦記 (7) 奪還 (上) (アラルエン戦記 7)

  • 岩崎書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265050871

作品紹介・あらすじ

盟友エラクが砂漠の国アリダで誘拐された。武装集団から身代金を要求されたが、スカンディアの政情不安のため、本国に連絡できない。協定を結ぶアラルエンが間に立ち、ウィルとホールト、国王代理のエヴァンリンことカサンドラ王女、その護衛としてホラスが交渉のためアリダへ向かった。現地では地獄のような熱砂と砂嵐にまきこまれ、命がけの旅に。さらにウィルは途中でホールトらとはぐれ、愛馬タグも見失う。ウィルの命が危機にさらされ、ホールとらも人質となった。エラクに再会できるのか……?下巻に続く展開が待ちきれない!

感想・レビュー・書評

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  • エラクの身代金。前2作から過去に遡り、銀葉のすこし後でウィルはまだ見習いだが、卒業間近。スカンディアの長エラクが捕らえられて、身代金の相談にホールト先生とレディ・ポーリーンの結婚式にやってくる。でまあ、エラクを救出しに行くわけだが、途中ダグ(ウィルのレンジャー馬)の心理描写が秀逸で、いやにタグが注目されると感じていたら、やっぱり途中でタグが行方不明になり、ウィルはホールとたちと別れてタグを探しに砂漠へ。エラクはまた別の軍にさらわれさらに困難。ウィルは遭難、で次の巻へ。この巻は上下揃ってから読まないとえらいことになる。

  • 時は前巻を遡ること数年。
    スカンディアとアラルエン王国とが友好条約を結んでほどなく、ウィルが一人前のレンジャーとなる少し前の話。

    拐われたエラクの救出のため、アリダへの遠征に出た、ホールト、ギラン、ホラスとウィル。名目はエラクの身代金の交渉に向かう、カサンドラ王女(エヴァンリン)の護衛として。

    砂漠で巨大な砂嵐に遭遇し、愛馬タグと離ればなれになったウィルは一人、タグの行方を追って、異国の砂漠を進んだ。

    この奪還(上巻)の終わりかたはまるで、小野不由美さんの「月の影 影の海」の上巻と同じだ。だからきっと大丈夫だという仄かな希望を抱きつつ、いざ下巻へ!

  • えー、レンジャーがそんな凡ミス犯すかなあ?
    という疑問はさておき、ウィルピンチ!
    シリーズを遡ったお話だから、生き延びるのは分かってるんだけど……とにかく下巻を早く早く!

  • ウィルはやっぱりうっかりさんだなあ
    信じがちだ
    エヴァンリンはどうするんだろうなあ
    お年頃ですし
    何かの長というのは目的に向かってことをなすと言うよりは、過程をいかに素敵なものにするかが大事なのかも
    もちろん潰さずに
    いかによい状態でいる時間を長くするか、手を繋ぎ続けるかが求められてる

    状態が人生なのだな

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著者プロフィール

【ジョン・フラナガン・作】  オーストラリアを代表するファンタジー作家。テレビシリーズの脚本家として活躍中の1990年代、12歳の息子のために物語を書き始める。その物語をふくらませ、本シリーズの第一作目として2004年より刊行。シリーズを通してニューヨーク・タイムズベストセラーに60週連続ランクインするなど、たちまち人気を不動のものとする。本シリーズのほか、"Brotherhood"シリーズを執筆中。シドニー在住。

「2014年 『攻城』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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