森は呼んでいる (新創作児童文学)

著者 : 及川和男

• 岩崎書店 (1992年12月22日発売)

感想・レビュー・書評

[thebananagirlさんの感想 · 2016年9月2日]

森はどのようなはたらきをしているのか、物語で子供向けに読みやすくて分かりやすいようにかかれた本です。
森は思いもよらないところでとても大事な役割をしていることが分かります。
読みやすく、少しだけ感動する話です。この本を読んでからもう３年半くらいたちますが、今でもこのお話はよく覚えています。
人生で一度は読んだほうがいいと思います。

[arukudesuさんの感想 · 2015年8月12日]

森を大切にしなければいけないとしみじみ思いました。
また自然の前には人間はなんて無力な存在なんだろうとも思いました。

[MAZDA好きさんの感想 · 2014年5月23日]

実際の話をモチーフにした児童文学作品。自然をテーマに、環境破壊が自然とともに暮らす人々の暮らしを変え、その現状を変えようと大人も子どもも動いていくストーリー。主人公の森人が心の中に抱く葛藤や行動が自然を愛し、自分の曖昧な気持ちを理解している点が素晴らしかったです。p132 l.15ーp133 l.1「森は何もいいはしないが、いわなくても、人の心を呼びよせる力をもっている。森人は、うまくいえないが、心でそう思うことができる。」児童文学は子供だけが対象でなく、幅広い年代の方が楽しみ、考えさせられる深い内容の書籍が多いです。

[遥花さんの感想 · 2006年11月16日]

「森は海の恋人」を合言葉に村の山の中で養殖場を営んでいる家で生まれた男の子の小学生と、その下流の湾で養殖場を営む家に生まれた女の子の小学生のそれぞれの家族が、荒れた海・川のために山に植林を行なう話。　　私が小学生の時に読んだ本です。そして、わすれられない本です。きっと、この本を読んで初めて「自然保護」という問題を考えたと思います。小学生高学年向きですが、大人が読んでもいいのではないかと思います。

著者プロフィール

及川 和男
1933年、東京に生まれる。戦争で疎開、岩手に住みつく。
日本ペンクラブ、日本児童文学者協会会員。
小説・児童文学・ノンフィクションなど50作ほどあり、主な作品に『村長ありき』『鐘を鳴らして旅立て』（新潮社）、『米に生きた男』（筑波書房・農民文化賞）、『生命村長物語』（童心社）、『わらび座修学旅行』（岩波書店）、『森は呼んでいる』、絵本『いのちは見えるよ』（岩崎書店・いずれも全国課題図書選定）、『なんでも相談ひきうけます』（岩崎書店・北の児童文学賞）、『ザシキボッコの風』（本の泉社）など。

「2014年 『浜人の森2011』 で使われていた紹介文から引用しています。」