緑瑠璃の鞠 (物語の王国 7 )

著者 :
  • 岩崎書店
3.53
  • (0)
  • (9)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 45
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265057672

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 児童書になるのでしょうか?ですが、大人もトキメク一冊だったと思います。
    悲しい思いや、辛い思いを吸い取ってくれる鬼の宝の鞠。だけど思いを吸い取られた分、心も無くしていく。書かれていた道理になるほどなと思いました。悲しいと思うのはそれだけ楽しかったことや嬉しかった思い出があるから。。。
    お話も素敵でしたが、登場人物も魅力的でした。わたしが小中学生だったら、高藤にぞっこんだったろうなと、思います。

  • 期待にたがわず、読後感の良い•••好きです!w
    プロローグ、百鬼夜行の晩、小鬼と少女の出会いのシーンから物語が始まり、場面や時が変わり身寄りもなく落ちぶれた姫の館で過ごす女童わかぎが主人公。
    町に出没する盗賊“闇の疾風”がお屋敷に忍び込んだと検非違使がやってくる。そしてその翌日、見目麗しい若者が現れる•••
    もうね、好きです。ネタバレ書きたくないので詳しく書かないけど。続きが読みたいなー^_^

  • 小中~。タイトルになっている「緑瑠璃の鞠」とは、いらない気持ちを吸い取ってくれる。心ふさぐ思いを、なかったことにできる鬼の宝。
    悲しいこと怖いことを緑瑠璃に閉じ込めると、しあわせだった思い出もなくなり、人らしい気持ちを忘れていく、そして鬼になる という。人は、いい思いとそうでない思い、両方をいとおしむことができるのだろう。
    夏姫と高藤は、幼きときに出会っていた。そしてお互いの大切なものを渡しあっていた。緑瑠璃の鞠ともえぎ色の匂い袋がつないでいた。そして、思わぬ再会から時を経て言葉を交わし、想いを伝え合うことができた。
    終章「野分のあと」 丁度20110904この日の朝日新聞天声人語に「野分き」のことが書かれていた。農の厄日 台風12号上陸日と重なった。

  • 悲しい、うれしい、そんな感情を教えてくれた本。

  • 王子様・お姫様編 高学年
    平安時代の風が、さわやかに吹き抜けるようなお話。
    百鬼夜行の子鬼が、小さな女の子に渡した「緑瑠璃の鞠」。ながめていれば悲しいこともつらいことも忘れられる不思議な鞠の行方は。

  • 2010.04.28 図書館
    同上 読了、平安風ファンタジー。鬼や不思議な道具少々。優しいお話です、短いのですぐ読めた。おばさまは落窪の継母がすこし入っている……。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

岐阜県生まれ。2004年、『青き竜の伝説』(岩崎書店)で第3回ジュニア冒険小説大賞を受賞しデビュー。『氷石』(くもん出版)で第38回児童文芸新人賞、『きつねの橋』(偕成社)で第67回産経児童出版文化賞・JR賞を受賞。他の作品に『きつねの橋 巻の二 うたう鬼』(偕成社)、『緑瑠璃の鞠』(岩崎書店)、『駅鈴』『もえぎ草子』(くもん出版)、『千に染める古の色』(アリス館)など。

「2022年 『やくやもしおの百人一首』 で使われていた紹介文から引用しています。」

久保田香里の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×