サクラ・タイムトラベル (物語の王国II 6)

  • 岩崎書店 (2014年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784265057863

作品紹介・あらすじ

「ここはどこだ?」歴史博物館の非常扉を開けた先は、なんと江戸時代だった。
志保といとこの龍之介は、ひょんなことからタイムスリップして江戸の町に迷いこみ、そして八代将軍吉宗を大火から救う特命まで受けてしまう。

偶然出会った定火消の息子・清太郎とその両親との交流、大火への備え、ほのかな初恋…。江戸での時間はめくるめく流れ、とうとう将軍救出へ向かう時がくる。はたして志保と龍之介は、目的を遂げることができるのか。江戸の町は炎で焼き尽くされてしまうのか。そしてふたりは無事に現代に戻ることができるのか…!!

感想・レビュー・書評

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  • 歴史博物館を訪れた主人公と、いとこの龍之介は、歴史博物館が火事にあい、非常口から外に出たら江戸時代にタイムスリップしてしまった物語だった。
    しかもタイムスリップ先は将軍徳川吉宗時代の享保の大火が起きる当日で、少しでも火事を減らして犠牲者を少なくするために、奮闘するところがすごく良かった。
    消防車もない当時に、なるべく消防車に近い形で現地の人とアイデアを出しながら工夫して完成させたところがとても感動した。

  • 2018年4月2日

    <SAKURA TIME TRAVEL>
      
    装画・扉絵/スカイエマ
    装丁/山田武

  •  タイムスリップもののベタな展開とわかっていてもおもしろい。歴史博物館からはじまるところも雰囲気があります。江戸時代から幾重にもからみあった不思議な縁と、人の思いとでじんわりくるお話です。
    (児童担当/ししかか)平成28年6月の特集「時間に関する本」

  • 志保は今度六年生になるスイーツとおしゃれが好きな女の子。本の虫の同い年だけどあまりしゃべらないいとこ・龍之介と一緒に歴史博物館に行くことになった。
    歴史好きな龍之介と館内を回るうちに、ひょんなことから、二人は非常扉から江戸時代にタイムスリップしてしまう。

    歴史に呼ばれた、二人の特命とは・・・

  • 春休み、志保は友だちと博物館に行く約束をしていたが、友だちのおばあちゃんがぎっくり腰になって友だちと行けなくなってしまう。博物館になんて興味も無かったので行かないつもりだったが、最近おばあちゃんちに越してきた、いとこの龍之介が歴史好きで、ひょんなことから一緒に行くことになる。しかし、その博物館で奇妙な博物館員と出会い、さらに博物館が火事になり避難している時に、奇妙な世界に飛び込んでしまう…。

    タイトル通りのタイムトラベルストーリー。享保の時代にタイムトラベルするふたり。小学校6年生、あるいは歴史好きの小学生ならば知っていそうな史実と絡めつつ、過去の人物と交わることで主人公の女の子が現代から引きずってきた心境に変化をもたらします。ちょっと真面目過ぎる展開のように思いますが、歴史好きには楽しめそうかな?

  • 最後の2人の協力がいい!!

  •  いとこの龍之介と歴史博物館を訪れた志保。江戸時代の火事の様子を描いた絵巻物を見ていたら、館長だという若い男性に声をかけられる。火災報知器が鳴り出し、館長に誘導されるまま、非常扉から非難した志保と龍之介。ところが、扉の向こう側は、江戸時代・八代将軍吉宗の治世の江戸の町だった…。

  • 玲奈に誘われて、春休みに一緒に行くはずだった歴史資料館に、いとこの龍之介と行くことになってしまった志保。
    本の虫の龍之介は歴史が大好きなようだが、志保は全然興味がなかった。
    おまけに歴史資料館には、志保の大嫌いな幽霊が出るという噂まであると聞いて、志保は早く帰りたかった。

    館長と名のる男の人の案内を聞いていたら、突然火災警報器が鳴りだした。
    二人は非常口から避難して外に出たが、なんだか様子が変だ。
    二人の眼に映ったのは、まるで江戸時代そのままの風景だった。
    行きかう人は皆着物姿で、志保たちを見てけげんな顔をする人もいた。

    二人は清太郎という男の子が野犬に追われているところを助けたが、このことが二人をこの世界に留まらせることになるとは、思いもよらなかった。

  • 特に仲良しでもないいとこの龍之介と歴史博物館に行くことになった志保。突然なりだした非常ベルに追い立てられるように非常ドアの向こうに出ると、なんと、そこは江戸時代だった。しかも、江戸の町を焼き尽くす享保の大火がおこるのは今晩らしい。二人に課せられた使命とは?

  • 館長の設定が違和感を感じた。
    最後にパズルがとけるように、あてはめようと作った印象。
    タイムトラベルで江戸の大火に行く設定だが、読んでいて時代劇のセットに迷い込んだ印象を受けたのは、スケールの描き方に因るものだろうか。

  • ★★★☆☆
    歴史博物館の非常扉の向こうは、江戸の町だった?
    火消しの仕事や心意気にからめて、親子や恋模様を。
    火消しの道具の図をちょっと見たかったかな?
    トラブルの解決をじっくりと読みたかったかも。
    (まっきー)
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著者プロフィール

群馬県在住。第10回ジュニア冒険小説大賞を受賞して『転校生は忍びのつかい』でデビュー。ほかの作品に、『サクラ・タイムトラベル』『風のヒルクライム』(いずれも岩崎書店)がある。忍びをこよなく愛する児童文学作家。

「2020年 『本能寺の敵 キリサク手裏剣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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