三日月ジョリー: ドルフィン・エクスプレス (わくわく読み物コレクション 3)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 89
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265060535

感想・レビュー・書評

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  • おませになってくる小学校高学年の女子にはまりそうなお話。
    テールがかっこいよね。弱きを助け強きをくじく。かっこいい男の見本のような、それでいて少し不良っぽい。女子の視線が熱いです。
    隣の部屋のばくち打ちは何か意味があるのかな?1を読んでなくて2から入ったのでとりあえず1を読んでみます。

  • とにかくテールくんがかっこいい!ずっとこの本に支えられて過ごしていくんだろうなと思います。
    ドルフィンシリーズの中でも、お気に入りの作品です。

  • 遠くにあって互いを想う親子の話。

  • ドルフィン・エクスプレスシリーズの2巻目。ハナおばあさんがかわいい。

  • 今回のテールもかっこいい!!
    クールだけど、やっぱり優しいお兄ちゃんなんですねえ
    ルキ=かがやき
    ホープ=のぞみ
    素敵な名前ですよね
    ドルフィン・エクスプレスさあ、アニメとかにならないのかなあ
    視聴率、かなり上がりそうなんだけど・・・。
    もしそうなったら、テールの声は、爽やかな、かといって、冷たくない声がいいですね~。

  •   「アサギ岬、ミヤケ・ハナさん。チョクハイです」

    つい最近はじめたばかりの直行配達。

    荷物を受け取って、事務所に持って帰らず、
    そのまま相手に届けるサービスで、
    早く届くが、その分、配達料金も高いというシステム。

    テールの無線に、知らせが入る。

    送り先は、ついさっき行って来たばかりのさかずき島。

    忙しい配達の毎日だが、今回も順調に事件だらけだ。

    チョクハイで荷物を撮りに行った先では、ドアを開くとなかから煙が!

    ミヤケ・ハナさんは、小柄なおばあさんねこで、
    やけにのんびりしているのだけど、台所は火事。

    さかずき島の息子に大好きなクッキーを贈りたいと
    チョコレート・クッキーを準備したところで、手紙を書こうと思い立ち・・・。

    オーブンから火が出たのだった。

    結局、チョコレートクッキーがなくなってしまったので、
    チョクハイはしないことになるのだけど。

    このテールとミヤケ・ハナさんのやりとりはこのあと大きな意味を持つことになる。

    ひとり暮らしをしているけれど、ちょっと心配なおばあちゃん。

    テールは、ハナおばあさんのことが気になっている。

    あまりにもどこかにいそうで身につまされる。

    この世界もどこかの世界と似ている。

    有能な配船部長・ヒナコさんにこきつかわれつつも
    テールは、自分なりの配達哲学を持って働いている。

    それは、お客様に喜ばれるのは良いけれど、
    特定のお客様と個人的に親しくなりすぎるのはよくない、
    仕事とプライベートは区別するべきと
    ヒナコさんに注意されても揺らがない思い。

      おれは、いつだって、おれだよ。

      配達だろうと、プライベートだろうと、
      おおぜいだろうと、ひとりだろうと、
      おれがおれじゃなくなることは、ぜったいに、ないよ。

    1週間後、ハナさんから「このあいだ火事を消してくれた配達のひと」とご指名が入る。

    送り先のハナさんの息子のいる場所は、黒丸商会。

    ドルフィン・エクスプレスのお得意先のひとつだが、
    なにやら黒い評判も聞こえてくるところだ。

    その頃、ヨットレーサーだった時代の仲間・ホープの
    乗った貨物船が海賊に襲われて、
    ホープが命を落としたという記事を新聞で見かけていた。

    そして、チンピラの赤とらに追いかけられていた
    スリの小さな子供を助けたら、懐かれたりもして・・・。

    その子がもって逃げていたのは高級そうな革のさいふ。

    テールの住むおんぼろアパートの隣の部屋にはギャンブラーが住んでいる。

    ギャンブラーが帰ってくる足跡を聞きながら、テールは自分の生い立ちのこと、
    レーサー時代のこと、今の自分、これからの自分に思いを馳せる。

    一見バラバラの出来事がパズルのように組み合わさっていく。

    自分のおやじ、ホープ、ギャンブラー、そして、自分自身の思いが重なり合っていく。

    お互いにきっと何かを探していたのだ。

      それは、他人がみつけて、ひろってとどけてくれるような種類のものじゃない。

      上をむいて、じぶんの手をのばして、せいいっぱいのばしてつかむんだ。

      たとえば、あの月みたいに。遠いさかさまの三日月みたいに。

      つかめなかったら、そのときは、それでいいんだ。

      さがして、さがしながら、みつかっても、みつからなくても、おれは、どんどんいくよ。

      いきあたりばったりや、その場のおもいつきや、くだらない失敗をくりかえして。

    走り続けながらも、周りの仲間達の思いをのせて成長していくテールは、応援したくなる主人公である。

    この巻ではサンゴロウは登場しないが、
    それは、このシリーズがサンゴロウのいた世界を踏襲しながらも、
    サンゴロウのいないところでも十二分に
    魅力を持った世界であることのささやかな証明でもあったのだ。

  • テリーがクッキーを届けることになった相手は怖い噂がいろいろある黒丸商会だった。
    そしてけっこう怖い事件に巻き込まれる。

    ルキちゃんは今後も出てきそうです。

    お話は悪くないのですがサンゴロウシリーズに較べたらそこはかとなく普通です。

  • 配達の仕事の途中に、テールはスリの少年に出会う。

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著者プロフィール

1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学在学中に童話集『星とトランペット』でデビュー。「黒ねこサンゴロウ」シリーズで路傍の石幼少年文学賞を、『ひらけ! なんきんまめ』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。『なまえのないねこ』で講談社絵本賞など6つの賞を受賞。主な作品に「のりものえほん」シリーズ、『まじょのむすめワンナ・ビー』『トリケラトプスのなんでもないいちにち』『しゃっくりくーちゃん』『ねえだっこして』『にげろ! どろねこちゃん』『なんでもモッテルさん』などがある。静岡県在住。

「2022年 『三日月島のテール 行くぜっ! 海の宅配便(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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