なみだひっこんでろ (おはなしトントン 33)

  • 岩崎書店 (2012年5月22日発売)
3.45
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Amazon.co.jp ・本 (72ページ) / ISBN・EAN: 9784265062980

感想・レビュー・書評

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  • 児童文学というだけでひとくくりにされてしまうけど、児童文学の中にもエンタメ系と純文学系がある。
    岩瀬成子は明らか純文学系。子どもの心の陰影や懊悩をこれほど巧みに描く人はいないと思うが、器用な人ではないので、どんなタイプの作品も注文に合わせて書きます、ってわけにはいかない。
    これも体裁は幼年童話だけど、内容は深く、やっとまとまった文章を自力で読めるようになった低学年の子には理解できない。
    お姉ちゃんと妹の関係。内向的で自分なりのルールに従わないと崩れるようなもろさを持ったお姉ちゃん。それがわかっていて、おしつけがましくならないように気を使いながら姉に寄り添う妹。介護度の高い妻の面倒を見るため、飼い犬の世話がおざなりになっている老人。心の中を表現する術を失った老女(妻)。構われたくてさびしい犬。これらの交流を幼年童話で書くというのはかなり難しい。
    限られた語彙と文字数で、ここまで表現できたこと自体はすごいと思うが、きちんと書きこめば「そのぬくもりはきえない」みたいな、もっといい作品になったのではないかという気がする。
    これは読書感想文の課題本に選ばれていたが、低学年にこれで書けっていうのはちょっと酷。内容的には高学年でもいい。
    (p44から46は特にわかりにくい。44までが幻で、46からが現実だとしても、切り替える場面がないと。)

  • 課題図書にもなったことがあるそうだが、場面の時系列と、夢なのか現実なのか、誰目線の風景なのかが、分かりづらくて、ひらがなが多い本だけど、低学年には読み解くのは難しそう。

  • ごろーっていう犬がボールを飲み込んでしまって、死んだと思ってビックリした。

  • 八さいのおねえさんはすぐに泣きます
    そのたびにわたしは「なみだ、ひっこんでろー」といってあげます
    おねえさんはふじまるさんちのいぬがボールをたべたとしんぱいです

  • おねーちゃんといもうと

  • 泣き虫だけど心優しいお姉さんとちょっとおしゃまな妹の様子がほほえましいです。

  • [ 内容 ]
    みきは学校から帰ると近所でかわれている犬やネコの様子を見に行くのが日課です。
    ある日近所の犬のゴローに事件がおこりました!

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 読み聞かせ。

    1年生、2年生では、印象に残っているのは、ボールを食べた犬。
    なぜ、「なみだひっこんでろ」かはあまり印象がないよう、、、。

  • 簡単だった

  • 小学2年生の姪っ子の夏休みの宿題。
    感想文を書く課題図書。
    毎年、作文や感想文は私が面倒をみる担当
    なので、読んでみたが・・・

    ん~何を言わんとしているのか、いまひとつよくわからなかった。
    この感想文を書かせるのは、難しいなぁ~

    読み終えた姪っ子に、「どんなお話だった?」と聞いたら
    「犬がボールを飲んじゃう話し」
    だと・・・
    確かに、そこは印象的かもしれないが、違うだろ。
    だいたい、タイトルは「なみだひっこんでろ」だぞ。
    というこで、来月実家に帰ったら、このこに原稿用紙2枚以内で
    感想文を書かせなければならないなんて、
    結構な労働になりそうだ(汗)

  • 2013年課題図書(低学年)

  • ★★★☆☆
    二年生のおねえさんの目からはいつも涙が出てきます。
    一年生の私はいつも「涙ひっこんでろー」といって、おねえさんの涙をひっこめます。
    今日のおねえさんの涙は犬のゴローを心配する涙。
    涙、ひっこめられるかな?
    (まっきー)

  • ちょっとしたことですぐに泣く1コ上のお姉さん。
    ついつい名前で読んでしまうけれど、小学生になったのだから「お姉さん」と呼びなさいとは、母親に言われている。
    お姉さんが泣いてしまったとき、妹の私は「なみだひっこんでろ」と唱えるのだった。
    あるとき、またお姉ちゃんが泣いている。
    近所の犬のところに転がっていったボールをその犬が食べてしまったのだとか。
    犬が死んでしまうかと思うと食事も喉を通らない。
    その家に行って様子を見るけれど、家のおじいさんに追い返されてしまう。
    最後にはおじいさんに事情も分かってもらえ、ボールも庭から出て来る。
    体調のよくないその家のおばあさんの目からも何故か涙が。
    私は「なみだひっこんでろ」と唱える。
    おばあさんのお世話で犬の世話を出来ていなかったので、姉妹がたまに犬を散歩に連れて行ってもいいことになる。

    泣き虫だけれど、優しいお姉ちゃん。
    兄弟姉妹だとなかなか「お姉さん」とは呼べないもの。

    場面の切り替わりに1行がなくて、続いているので場面が切り替わったことに気付かずちょっと御池手掘りを食らう。

  • よく泣く1こちがいのおねえちゃんのはなし

    よくわからんな~と思ったら岩瀬さんだった

    このひとの本はよくわからない(言葉にできない)

  • 【蔵書案内・絵本】坂東市の図書館:なきむしおねえちゃんと、ひとつとししたのいもうと。女の子二人姉妹のものがたり。そのまますす~っと読むのならほんわかといられるけれど、感想文の課題図書としては低学年には読みこなすのがむつかしいような気がします。平成25年の青少年読書感想文全国コンクール課題図書(小学1・2年生)

  •  1才違いのおねえさんといもうと。おねえさんは、ふじまるさんちの犬、ゴローのことを心配して様子を見に行く。わたしは、泣き虫なおねえさんに言ってあげる。「なみだー、ひっこんでろー」

  • 「なみだひっこんでろ」というタイトルがキーワードな1冊。
    すごく優しい話だった。「泣き虫な姉」と「励ます妹」に重なる部分があると感じる人もたくさんいるはず。自分はどっちなのか、どっちでもなく、「励ます姉」なのか、「泣き虫な妹」なのか、そんなことを考えながら読んでもおもしろい。
    なんだか久しぶりに他県に住んでいる妹に会いたくなった(笑)

  • 私も二人姉妹だから、なんだか嬉しい。

    二人姉妹同盟なのです。
    姉妹すきなのです。

    なみだひっこんでろー

    素敵だなー
    なんでだろ。なにがいいかわからないんだけど
    心に残るおはなしだな。

    感想文は・・・どんな風になるんだろ。
    気になる。

  • いいお姉ちゃんに、いい妹だ。

    でもなんで、「なみだひっこんでろー」って、言うようになったんだろう。
    きっかけは何だったんだろうな。

    私も誰かに、「なみだーひっこんでてくださーい」って言ってもらいたいことあるけど…、私は素直に受け止められないかもしれないなあ。

    たまには、ひっこませなくて、いっぱい泣いてもいいんじゃないかと思うよ。

  • 低学年の課題図書。
    短いお話で、挿絵は物語と合っています。
    時間の経過や人間関係などが、あまり詳しく書かれていないので、低学年では難しい気がしました。行間を読み取る力が必要かも。

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著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。
『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞。そのほかの作品に、『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『地図を広げて』『わたしのあのこあのこのわたし』『ひみつの犬』などがある。

「2023年 『真昼のユウレイたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩瀬成子の作品

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