ぬすまれた月 (レインボーえほん 3)

著者 :
  • 岩崎書店
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265069736

感想・レビュー・書評

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  • 月がいまお宙にあるのって、子どもたちのおかげだったんだぁ!

  • 〝世界中の人が、月をみる。何処の国でも「月」は綺麗な言葉。月はたくさんの伝説、たくさんの物語、たくさんの詩やうたをもっている...ここにもひとり、月が大好きな男がいた。やがて男は決心する「月を獲ってこよう」と。男は造った。長い長い梯子。梯子はついに月にとどき、男は月をもって帰った・・・〟和田誠さん(1936-2019)が、駆け出しのイラストレ-タ-だった頃のプラネタリウムをテーマにされた作品の復刻版。この絵物語の当時、アメリカとソビエトの冷戦時代の世相が皮肉られている。☆

  • ファンタジーと実際が入り交じっている構成が面白い。
    月には、不思議な魅力がある。
    だから、こんなことも起こってしまうのではないかと思えてしまう。

  • 星の本強化月間、借りてよんだ。

    月のもよう、月のことば、少し理科、風刺のおはなし。

    小学校高学年以上向けかな。
    色々な事柄が引き出しに少しずつ入っている、そんな印象の絵本だ。
    おはなしに違和感があると思ったら、あとがきで冷戦が背景にあると知った。
    1998年にプラネタリウム番組の企画で取り上げられ、大竹しのぶさんの朗読つきで全国数カ所のプラネタリウムで上映されたそう。

  • 和田誠さんの優しい絵が素敵な絵本。
    月の周期を面白く描いています。
    こんな風に月に触りたいと思わせてくれる本です。

  • 小学校低学年向け。月の満ち欠けをテーマに、ファンタジーなストーリー&科学的な説明が絶妙にあわさった絵本。初見のときいつまでも手元に残しておきたい本だなと感じた。

  • 夜空の月がある男に盗まれ、月の満ち欠けや潮の満ち引きを交えながら色々な事が起こるお話です。
    みんな身を乗り出して聞いてくれました。8分

  • 読み聞かせ 6分

    「世界じゅうの人が月をみる。どこの国でも「月」はきれいなことば。月はたくさんの伝説、たくさんの物語、たくさんの詩やうたをもっている。空をみあげよう。ほら、今夜も月がでている。月の絵本。」

  • 月に関して科学的な知識とお話があって楽しめた。
    和田誠さんの絵もいい。
    月を取り合って戦争したり風刺もきいていて考えさせられる。

  • 子どものころはきっと読んでいたのだろうけれど
    大人になって挿絵ではない和田誠さんの"絵本"を読むのは初めてだった。

    面白い。
    面白すぎる。

    本の終わりに筆者のあとがきがあり、この絵本が東西冷戦時に着想を得て描かれたということが書かれていた。
    世相を切り取った絵本であることを踏まえて読み返すと、その切り取り方がいかに美しく洗練されているかを実感できた。

    これから和田誠さんの本を読む楽しみを得られた自分は果報者だなと思う。

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著者プロフィール

一九三六年大阪生まれ。多摩美術大学図案科(現・グラフィックデザイン学科)卒業。
五九年デザイン会社ライトパブリシティ入社。六八年に独立し、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてだけでなく、映画監督、エッセイ、作詞・作曲など幅広い分野で活躍した。
六五年創刊の雑誌「話の特集」アート・ディレクターを務める。
講談社出版文化賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、毎日デザイン賞など受賞多数。
七七年より「週刊文春」の表紙(絵とデザイン)を担当する。二〇一九年死去。

「2022年 『夢の砦 二人でつくった雑誌「話の特集」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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